檸檬へ
檸檬、夜が明けるのが早くなったね。
今まで6時起床と共に、カーテンを開けると、空は真っ暗で「まだ、夜?」という感があったのに、
今朝、明るんでいたよ!
9階の窓から見る人々の歩く姿は、まだまだ寒さへの完全防備の様子です。
でも、春を告げる雪割草も、もうすぐしたら雪の中で咲くよね。
春は近いよ、檸檬。
今朝、撮影したよ。
ママは、檸檬に至極会いたい。
ママはね、いつも明るく元気!
だから、入院していても誰とでも仲良くなるのが、ママの特技。
でも、昨日、ママは悔し涙をいっぱい流しました。
先週の水曜日、1人のおばあさんがママ達の部屋に入室してきました。
ママの隣りのベッドになったの。
すごく怖い顔していたので、ママは
ちょっと怯んだけれど、でも笑顔で
接していたんだよ。
だけど、そのおばあさんことAさんは、ママが気に入らなかったらしい。
ママは金曜日の日、足の潰瘍の軟膏を今までと違う軟膏に変えられたの。
ところが、その軟膏が染みて、とても痛くて、痛くて。
で、看護師に相談をして痛み止めを飲んだの。
効いてくるまで、我慢するのも辛くて、睡眠剤を飲んで眠りたいと思ったの。
普段、ママは痛くても痛いと言わないから、ママが痛いと言う時は、深刻に痛いんだ。
だけど、それは午後2時のこと。
看護師が「夜、眠れなくなる」という懸念から、ママの希望に反対したの。
でも、ドクターの許可が出て、睡眠剤のマイスリーを飲んで眠ったの。
午後5時に目覚めた時は、痛みから解放されていた。
5時半の夕飯時、Aさんは言い放ったの。
「睡眠剤を飲んでいる人は頭がやられる。目つきがおかしい。記憶力がなくなる」
そう言われても…
ママは黙っていた。
部屋の人、他3人も黙っていた。
なぜなら、みんな普段から睡眠剤を服用しているから。
そして、昨日。
パパが来院して、いつものように、病院の洗濯機で、ママの下着やパジャマ、バスタオルを洗濯してくれたの。
まだ、生乾きの洗濯物をベッドの柵にかけておいたの。
それでね、檸檬。
またしても、昨日の夕飯時、Aさんが言ったの。
「その洗濯物をしまいなさい」って
。
ママは黙っていた。
そしたら、パパが訊いたの。
「見栄えが悪いからですか」
「ここは神聖な場所だから、汚い」
と、Aさんは答えたの。
ママはきっぱり言ったんだ。
「まだ、乾いていないので、できません」
するとAさんは
「いいえ、片付けなさい」
だから、ママは
「できません」
何度か繰り返して、ママはとうとう
キレました。
「いい加減にして下さい。あなたが来てから、部屋のみんなはピリピリです。それまで、4人で楽しく和気藹々と過ごしていたのに、あなたが来てから、部屋の空気が変わってしまいました。一体何なのですか」
そこへ、ママの怒鳴り声を聞いた3人の看護師が、病室に飛んで来て、ママをなだめたり、Aさんをとりなしたり。
ママは涙があふれ出て、膠原病の症状のレイノー症状(手の指に血液がいかなくなってチアノーゼを起こす)が、現れました。
ママは看護師に訴えました。
「もう、この人とは1秒も一緒にいられない」
看護師が
「隣りの部屋に移る?」
と、提案してきたので、ママは頷いたの。
そしたら、仲良くしていたHちゃんが反対したの。
「ちょっと待ってよ。何でるなちゃんが移るの?Aさんが移るべきでしょ。るなちゃんが移るなら、私も移して」
すると、Aさんが絶対に移らないと
、頑張ったの。
でも、悪いのはAさんだと看護師たちも分かっていたから、Aさんを説得したのね。
でも、Aさんは絶対に移らないと、言い張ったの。
すると、パパがAさんに向かって、言ったの。
「ここは病院なのだから、看護師さんの言うことを聞かなければならないでしょ」
そしたら、移っていったよ。
檸檬、色々な人がいるね。
実社会であれば、それなりに妥協をし、我慢をし、協調性を持たなければならないけれど、ママ達は患者だからね。
病気を良くするために入院しているの。
Aさんがどういう苦しいものを抱えているのかは、知らないけれど、それは皆同じだと思うんだ。
みんな苦しい。
でも、ママは元気で明るいよ。
明日、午後1時、ママはお肉を吸引して盛り上げるマシーンに繋がれます。
手術までの、およそ4週間を目処にして、ベッドから動けなくなるんだよ。
そのことはまた書くね。
ママは大丈夫だから、心配しないでね。
大好きな檸檬へ
ママより♡
小説(ミステリー) ブログランキングへ よろしければぽちっとしてくださいね よろしくお願いいたします オンラインゲームで商品ゲット


