「7月と8月は大嫌い」
と、彼女は言いました。
「長袖を着ていると『暑くないの?』って聞かれるからパニックになる」
彼女は体のどこ構わずに、できものがぶつぶつとできる難病です。
定期的に入院をして、そのできものを切り取っています。
腕にもできていて人に見せられないと、言うのです。
例え、手術で切り取ってもぶつぶつは綺麗にならないそうなのです。
ほって置くと癌になる可能性があるそうです。
私も膠原病なので太陽には当たれません。
真夏に長袖を着ていると、奇異な目で見られています。
だから、彼女の気持ちはよく分かります。
人にはそれぞれ、事情というものがあります。
他の人には理解できなくても、その人にとっては、そのようにする理由があるのです。
おそらく、相手は悪気がなく、普通に疑問を投げかけただけなのだと思います。
彼女は言いました。
「みんなは綺麗な肌をしているのに、どうして私だけこんな肌になるのか…」
諦めてはいるのですが、やはり、恨みたくなるのだと思います。
ヘレンケラーが言っています。
『障害は不便だけど不幸ではない』
『障害』を『病気』に置き換えて言うと
『病気は不便だけど不幸ではない』
このような境地に到るまでには、やっかいなことをたくさん乗り越えなくてはならないのでしょう。
難しいことです。