前回の父の話の続きです。


そいえば、お見舞いの時、私たちの夫や妹の子供を入れたLINEグループを作ったら?と言われた。

「嘘でも、junちゃんのことよろしくねくらい言えるから」と。

妹が、「子供たちはまだLINEやってないし、旦那だけ入れて話すことなくない?笑」と言って終わったけど。


妹の子供たちは年齢制限で面会ができないので、絵や手紙を持ってきてもいいよ的なことをLINEで言ってて、面会の時に、妹に「手紙は?」って言ってた。

自分が私たちを捨てたのに、今更家族のぬくもりを欲しがって!って苛立った。




お見舞いに行った日の夜、LINEで家族写真を送ってほしいと言われる。

妹は速攻送ってたけど、私は送るのが嫌で一晩寝かす。

翌朝(4月30日)、父から「だめかい?」とちょっと弱気のLINEがあったので送った。

けど、私の笑顔を見せたくなくて、私がすっごくは笑ってないけど、幸せそうな写真を選んで送った。

「いい写真だね!」と返信がきて、父がそんなこと言うんだとすごくびっくりしたけど、言ったのは妹だった。笑


父は、この写真の場所に興味があるようだった。

鹿島神宮で撮ったって言ったら、

「なんで鹿島なの?」「三大神宮を制覇するため」

「あとの2つは?」「行ったよ」

「どこ?」

返事を返さなかった。


父から遺品整理の業者さんのリストが送られてくる。

父は生きるのを諦めていなかった反面、死ぬ準備もしていた。


なんか、悲しくなって、「家族、この子たちもいる」って、にゃんころの写真を送った。


「猫やん」って返事が来た。


父が動物を好きじゃないのは知ってる。

良い返事が来ないことも分かってた。

私が父に冷たい返事をしたり、返事を返さなかったりして、父を傷つけたのだとしたら、父に冷たくされて私が傷ついて終わりたいと思って、わざと猫の写真を送った。




5月1日

「でも何故三大神宮巡りをしようと考えたの?」

「夫が行きたいって言ったから」

本当は、私も行きたいと思って2人で決めたことだけど、父と同じことに興味があると思われたくなくてそう答えた。


父も鹿島神宮と香取神宮に行きたかったけど、行く機会がなかったと言っていた。

後で分かったけど、父の遺品からご朱印帳が4.5冊出てきた。

神社巡り好きだったんだな。

父と興味あることが似てる。

ずっと離れてるのに考えることが似てたりする。