在宅介護 | 風の音がきこえる

風の音がきこえる

中途難聴者のブログです。高度難聴で、聴覚障害4級です。
2015年7月末に突発性難聴を発症。その後、進行性の内耳自己免疫病と診断されて、免疫抑制剤を服用していましたが、2026年2月で終了になってしまいました。今は実家で超高齢の父と2人人暮らしです。

 父は昨日と一昨日の金土で、ショートステイにお試し一泊して来てくれました。

 何事もなく無事に済みました。

 が…、

「一日中、同じ椅子に座りっぱなしで、周囲と殆ど話もせず、退屈だった」

「レクリエーションを何かやるのかな? と思っていたけど、何も無かった」

「食事は、お粗末だった。残さず全部食べたけどね」

「一日中、不織布マスクを着けるよう強要されていた」

 と、父から聞いて、かわいそうなことをしてしまったと思った。

 もう、そこには行かなくていいから、ずっと家にいようね。

 ところが、さぞかし苦痛に耐えるだけの二日間だったのだろうと思ったら、

「今度はいつ行くんだ?」

 と、父は聞いてくるのです。

「いや、まだ旅行の計画は立ててないし、別にいいのよ。日帰りだったら、一人で家に居られるでしょう? 日帰りで行かれる所に行くことにするから」

 と私は言ったのですが、父はなんだか、また行っても構わないって感じなのよ? 

「まあ、職員は親切だし、この施設は悪くない」

 と、肯定的な見方もあって。

 でも、レクを何もしてくれないしマスクを強制的に着けさせるような所には、もう行かせたくないって気持ち。

(私が働いてた施設は利用者にマスクは強要してなかったし、毎日レクをやってた。時間は作るもの。どんなに忙しくても、業務をてきぱきこなして時間を確保しようという心がけがあれば、できないことはないと思う)

 10人くらいの利用者がフロアに集まっていたそうだが、その中に「帰りたい帰りたい」とずっと言い続けている婆さんがいたそうだ。たぶん認知症だろう。 

 その点父は、職員にとっては実にラクな利用者だっただろうね? 文句の一つも言わずに大人しくじっと座っているし、トイレに立つ時だけ杖歩行を見守りする程度で、全然手がかからない、模範的な利用者だったと思う。

 父はずっと家に居てテレビを見るだけの生活で、毎日同じことの繰り返し。だからたとえつまらないショートステイでも、生活の変化になって良かったのかしら? 

 でもそれだったら、やっぱりデイサービスの方が良いのに。体操をやってくれるデイサービスに週一回でも通ったらどう? とは、前から何度も言ってるんだけどねえ。

 

 一方私は、父がショートステイに行っている間に、息子たちのマンションに久しぶりに泊まって来ました。

 楽しかったけど、嫌がる父を無理やりショートステイに行かせたという罪悪感で、胸がチクチク…。気になって気になって、何度もLINEしてた。

 それでも、私はこれで気が済んだという感じ。

 父のことをすごく重い足枷だと感じて、私は父の為にやりたいことがやれず、ずっと我慢し続けなければならないのだと思って、暗い気持ちになっていました。

 でも、今回お試しでショートステイに行って貰ったら、なんだか気持ちがふっきれて、足枷が少し軽くなった感じです。

 

 私は二人の息子たちと三人で仲良く暮らしていましたが、父から「同居してお母さんの面倒を見て欲しい」と頼まれたので、実家に引っ越して来たのです。

 それからもう10年目になります。

 最初の頃は、父が自立だったから、仕事に行かせて貰ってたし、時々息子たちのマンションに「里帰り」もさせて貰っていました。両親との同居はストレスなので、里帰りして息抜きすることで、なんとか我慢していた感じ。

 しかし、2年半前に父が胸椎圧迫骨折をして要介助状態になったので、私は仕事を続けられなくなって退職しました。同時に里帰りもできなくなってしまって、寂しかった。

 だから父がショートステイに行っている時こそ、久しぶりの里帰りのチャンスです。

 

つづく