一昨日、父は無事に退院して家に帰って来ました。

 家の中でのADLは、今はまだ入院前とあまり変わらないので、助かっています。

 ベットの横にポータブルトイレも置いているけど、父は伝い歩きでなんとか自力でトイレに行かれるので、私は短時間なら外出しても大丈夫です。

 

 母の時には、「もう在宅介護は無理、嫌だ、勘弁して欲しい」と、あんなに悩んだのに、父だとなぜか、入院して直ぐにも在宅介護に前向きな気持ちになっていました。

 母が終の棲家に入れることが決まって安心したからだと思う。

 父と母と二人も在宅介護は無理だけど、父一人だけだったら何とかなるんじゃないか? と思って。

 

 

 というところで、父の入院経過をまとめてみようと思います。

 入院期間は19日間でした。

 私は1~2日置きに面会に通っていましたが、毎日父とLINEで連絡が取り合えていたので、面会に行かない日でも様子がわかって安心でした。

 病状については、度々主治医が私のiPhoneに連絡して教えてくれました。

(主治医が直々に電話してくれるなんて、母の時にはなかったことなので驚いています)

 

 いつ病院から電話がかかって来るかと、常にiPhoneを傍に置いて着信履歴がないか頻繁にチェックし続けていました。今も母の病院からいつ電話が来るかと思うと気が抜けません。

 私は高度難聴だけど、iPhoneならまだ聞こえるので、本当に助かっています。

 でもこれでもし電話が無理になったら、どうしたらいいんだろうね?

 

 

 父も主治医から病状を聞いていましたが、主治医は父にはわかりやすい言い方をするので、私には却ってわかりにくい。例えば、

「昨日検査があって、胆管の修理をした、と先生に言われた」

 と、父は言います。修理? ステントを留置したってことか? でもそれって前にやったんじゃなかった?

 そんな風に、よくわからなかったことも、退院時に受け取った看護サマリーと会計明細書を見てネットで調べて、全部つながりました。

 

(看護サマリーは担当者に渡す物なので、いつも封筒に入れて糊で蓋をして渡されるので、家族には見る権利はないのか? と不満でした。でも今回は封がしてなかったので、渡す前に開けて見ることができたというわけ)

 

 

 診断名は、「閉塞性黄疸」

 手術名は、「内視鏡的胆道ステント留置術」

 

 超高齢なので手術はしないと聞いていましたが、それは腫瘍を取る手術はしないと言う意味で、この「内視鏡的胆道ステント留置術」と言うのも、手術だったのですね?

 しかも、これを入院期間中に2回もやっていたことが、会計明細書を見て判明しました。

 

 

 1回目は、入院翌日。

 ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)で、胆道の詰まりの原因を調べます。

 胃カメラ(内視鏡)を口から入れて、造影CTにて、黄疸の原因として膵乳頭部癌が疑われました。

 本当ならこの時に組織を採取したかったけれど、血液サラサラの薬を飲んでいるので採れなかったので、薬を止めて一週間経ってから採取することになりました。

 

「内視鏡的胆道ステント留置術」で、ステントを入れて胆道を広げます。

 これは胆汁の流れを良くするもので、一時留置型のプラスチックステントでした。胆管ドレナージチューブ付きのやつ。でも鼻腔から排出していなかったので、たぶん腹腔内で排出するタイプだったのでしょうね?

 

 これで胆汁を排出すると劇的に改善する、とネットに書いてあったが、本当にそうだった!

 

 

 入院翌日というのに早くも改善傾向が見られていて、面会に行くと父は良く喋り、

「痛くも苦しくもなく、眠くて、良く眠ってる」

と言います。

 でも食事抜きでソルデム点滴していて、心電図着けて酸素のカニューラも着けているので身動きが取れず、トイレにも行かれないので、ベット上で寝たまま尿瓶に排尿させて貰っている状態でした。

 

 

 入院4日目。酸素カニューラはもう外れていて、昼から食事開始、トイレも車椅子で連れて行って貰っていました。リハパンとパットにしているけど、漏らしたことはないそうです。

 

 入院6日目。面会に行くと、元気に回復していて、LINEもできるようになっていました。顔色が良くなっていて、黄色が抜けてきている。胆汁の流れが良くなっているのでしょう。

 まだソルデム点滴しているが、食事は全部残さずキッチリ食べていると言います。

 

 入院7日目。リハビリ開始。リハビリ病棟へ行って歩く練習をしています。

 でも元々腰痛で歩行困難だったからねえ。入院中もずっと腰が痛くて困っていました。

 

 

 入院9日目。2回目の「内視鏡的胆道ステント留置術」の日。また食事抜きでソルデム点滴している。

 今度はカバー有の胆道ステントに入れ替えます。ハナロステント胆管用フルカバーラッソ付き。永久留置。

 今度はプラスチックじゃなくて金属製なので、腫瘍で狭くなった胆道を広げる効果が持続しそうな感じだね?

 この時に「胆管癌疑い」で細胞診をしています。

 

 

 入院11日目。また禁食でラクテック点滴しているので、なぜ? 

 一昨日の採血の結果、血中アミラーゼ値が異常だったので、急性膵炎の疑いでCTを撮ったからだって。

 CTでは問題が見られなかったと言うけど、次の採血で改善が見られるまで食事は中止になってしまったのでした。

 でもネットで調べてみると、ERCPのリスクとして「急性膵炎の頻度が最も高い」と書いてあったので、病院側としてもこれは想定内だったのかも?

 

 

 入院13日目。採血の結果良くなっていたので、食事は再開になりました。初めてシャワー浴もしました。

 

 入院14日目。貧血がかなり酷いので、輸血をすることに。

 貧血になったのは、ERCPで組織を採取した際の消化管出血が続いていたのかもしれません。

 それでも輸血したら、貧血は改善されました。

 

 

 入院15日目。そろそろ退院できると思ったら、今度は、肝臓の値が悪くなったって?

 もう、次から次へと。

 今まで健康診断などで採血しても、肝臓が悪いことは一度もなかったのに、なんでなの? 

 と思ったが、これも偶発的なものなのでしょう。

 胆汁の流れがせき止められている状態だと、上流の胆管が拡張し肝機能の異常と黄疸が出現する。放置すると肝不全に至る。つまり、肝臓が悪くなったのも、腫瘍で胆管が塞がれて胆汁が流れにくくなったせいなのね?

 

 それとは別に、またCTを撮っています。ステントがズレていなくてちゃんと入っているかどうか、確認の為に。

 

 入院17日目。採血の結果、肝臓の数値は改善傾向なので、明日退院しても良いと主治医から電話で言われました。

 

 

 ところで、結局胆道が詰まった原因は何だったの? 2回目の内視鏡で組織を採って調べた筈なのに、まだ結果を聞いてないんだけど?

 と思って、主治医に聞きました。

 

「CT画像では悪性腫瘍が映って、胆管癌の可能性がありました。しかし、組織を採って調べたら陰性だったので、確定診断が出ていません」

 

 採った組織にたまたま癌細胞がなかっただけかもしれない、というようなことも言われたので、やっぱり胆管癌なのかもしれない?

 何れにしても、96歳なので手術や抗がん剤はやらないので、同じことですが。

 

 

<追記>

 父は54歳位の時に、膵炎で入院したことがあります。原因は日本酒の飲み過ぎだと言われて、それ以来お酒はキッパリ止めて一滴も飲んでいません。

 それから40年以上もの長い人生、「俺には慢性膵炎の持病がある」と思い込んだまま、生きてきたのです。

 しかし、どうも慢性膵炎じゃなかったみたいなのよ? 今回の検査で慢性膵炎の所見は無かったもの。

 おそらく急性膵炎で、もうとっくに治っていたのだと思われます。じゃなかったら90歳過ぎるまで健康長寿でいられなかったでしょう?

 しかしベリチームという消化酵素の薬が予防の為にずーっと出されていたから、父は慢性膵炎だと自分で勝手に思い込んでしまったのかもしれません。