※訂正…父が圧迫骨折した部位は、腰椎じゃなくて胸椎でした。そもそも腰椎は5番までしかないんだから、12番って言ったら胸椎のことだよね?とブログ書いた後に気が付きました。

 

 

 94歳まで自立だった父が今、要介護状態になっています。

 原因は、脊椎圧迫骨折。

 第12胸椎(胸椎と腰椎の移行部)がつぶれて、腰部に激しい痛みが生じています。

 布団に寝ると起きられなくなるので、もう今すぐにベットが必要。それで母のケアマネに電話してベットが欲しいと訴えたら、ケアマネが地域包括支援センターや福祉用具専門店に連絡を取ってくれて、早速ベットを設置して貰えたのです。ありがたい。

 と言っても介護用ベットは要介護2以上でないと介護保険は使えないので、今はまだ自費になります。

 父は一応、要支援1ですが、実際は自立だったので、今まで一度も介護保険を利用したことがありませんでした。

 この圧迫骨折が治れば自立に戻れるはずと思うものの、年齢的に言って、難しいかも? たとえこれが治ったとしても、また別の部位が潰れる可能性があるとは、整形外科医にも言われたことです。

 それで様子を見て、今後もっとレベルが下がってくるようなら、要介護の認定調査をして貰う方向で考えています。

 

 さて、父のベットはどこに置こうか?

 母の介護ベットの隣に、夫婦仲良く並べるか? いや冗談よ。

 

 

 6畳の和室の真ん中に置くことにしました。これなら左右どちらからでも起きられて便利でしょ?

 

 

 ポータブルトイレも念の為に置いてみます。

 これは、6年前に母の介護ベットを設置した時に、母用に買った物なのですが、まだ一度も使用していません。トイレに歩いて行かれるようになったから。

 母の場合も布団に寝ると起き上がれなくなるので、ベットのおかげで楽に起きたり寝たりできて、とても重宝しているのです。

 

 思えば、6年前に要介護4になった母が、今や要介護2にレベルアップして元気になっているとは、これもひとえに私が同居して面倒みてるおかげだよね~? と自分で言う? いや、本当は大したことやってないんだけどね。

 私よりもむしろ、父の方が母の面倒を良くみてきたのです。

 実家には最初は兄夫婦が同居していて、母は一生兄と暮らして嫁に老後の世話をして貰うつもりでした。しかし目論見は外れて、兄夫婦は早くも実家から出て行ってしまった。

 それからの、夫婦二人暮らしは長かった。

 そこへ、7年前から娘の私が同居することになったわけ。

 父はいよいよ母の面倒が無理になってきたので、同居して母の面倒をみて欲しいと頼まれたからです。

 しかし、長年夫婦二人暮らしで揺るぎないルーティンがある家に入って、生活を父母に合わせることは、私にはストレスになります。

 それまで私は、二人の息子たちと一緒にマンションに住んでいて、有料老人ホームで介護の仕事をしていて、自由に暮らしていたから。

 実家に引っ越してからもう7年も経つのに、未だに両親との暮らしには馴染めないものがあります。コロナ禍の時は同居していて良かったと思ったけれども。

 

 それはさておき、父の状態の経過を簡単にまとめてみよう。

 

 発端は1月9日、氷点下に冷え込んだ早朝のこと、いつも早起きの父が起きて来ないので様子を窺うと、腰が痛くてなかなか起きられなかったと言う。トイレに行きたいのに起きられなくて、初めて尿を漏らしていました。

 父は一人で整形外科へ電動自転車で行って来ましたが、どうだったかと聞いても要領を得ない。

「圧迫骨折だった?」

「うーん? 骨折という言葉は聞かなかったなあ~?」

「じゃあ、レントゲンの画像を指して、ここが潰れてますね~、とか言われなかった?」

「うーん? なにやらゴチャゴチャ言って、たいしたことない、みたいなこと言ってたなあ?」

 ロキソニンとレバミピドの内服薬と、ロキソニンテープが処方されて、3日後に再診とのこと。

 しかし、薬を飲んでも湿布を貼っても、全然効かないと言う。それどころか、痛みは増すばかり。夜中にトイレに起きられなくて、何枚も布パンツを濡らしています。

 それで、寝る時だけ尿取りパットを着けたら良いとアドバイスしました。

 

 

 男性用のパッドがあるとは知らなかった。施設では男女兼用のパッドで、男性は先っぽに巻きパッドを巻いているから。でもこれだったら前の方に厚みがあるから巻かなくても大丈夫なのね?

 父はパッドを着けているという安心感から、却って漏らさなくなったと言います。それに少しくらいなら漏らしても大丈夫だから、パッドに助けられてトイレに行かれると言います。

 

 3日後の再診に私も付き添おうと思ったけれど、父は一人で行かれると言ってまた電動自転車で行って来ました。

 再診では、痛いと言ったらトリガーポイント注射をしてくれて、痛み止めもトラマドールが追加されました。

 しかし、それもなぜか全然効かない! 効かないだけじゃなく、トラマドールを飲んだら便秘になったとも言うし。

 父は母と違って我慢強くて、痛くても痛いと口にしないし、愚痴も言ったことがない人。(そのせいで、過去に狭心症で緊急手術して一命をとりとめたことがあります。全然痛いと言わないので狭心症の発作があることを知らなくて)

 母だったら、気を引きたくて構って欲しくて痛い痛いと言う人なので、ある程度は聞き流せるけど、普段痛いと言わない父が痛いと言うのだから、相当痛いということになる。

 それでもうこれは私が付き添ってちゃんと医師の診断を聞かないと埒が明かないと思い、一週間後の再診には車椅子で父を整形外科へ連れて行くことにしました。

 

 レントゲンを撮って、一週間前の画像と比べてみると、やっぱり圧迫骨折だったのですが、悪化していました!

 11番目にも過去に圧迫骨折して治った跡が写っていて、今潰れているのが12番目…え? ってことは、もっと上の方なんじゃない?

 父は骨盤辺りに痛みを感じていて、実際に潰れている所は全然痛くないと言います。それでロキソニンテープも下の方に貼っていて全然効かないと言い、コルセットも巻くと痛いと言って巻いていなかった。しかも、父の自己判断で「体は動かした方が良い」と思って一週間ずっと意図的に体を動かしていたので、ますます潰れてしまったのでしょう。だから痛みは治まるどころかひどくなっていたのね。

 それで先生は、「コルセットを着けましょう!」と言って、オーダーメイドのコルセットを作ることになりました。

 飲んでも貼っても全然効かない薬は止めて良い、コルセットの方が良いと、確認しました。

 そもそも湿布も痛み止めの薬も脳を騙してるだけで、患部を治療するものではないのだから、効かないのなら意味がないし、副作用があるだけ損です。

 骨密度検査もしましたが、年齢的に言えばそんなに悪くないとのこと。でも、2回圧迫骨折をしているという時点で、骨粗鬆症という診断になるそうです。

 コルセットは上の方までしっかり覆って動かないように固定するタイプのもの。採寸と注文だけして、取り敢えずクリニックのコルセットを借りて装着して帰ります。

 

「だから動かしたらダメって言われたでしょう?」

 帰宅してから私は父にガミガミ言います。父はやっぱり聞いてるようで聞いてなくて何もわかってないから。何度も言い聞かせないと、動かした方がいいんだという思い込みから離れられない。

 もうこれからは、私が必ず付き添って、管理させて貰います!

 と、父に宣言しました。

 

 

 ちいかわのふりかけ、かわいい~。