ガンダムを見た後、山下公園で娘と二人の孫たちと合流します。
「この後どうするの?」
と長男に聞くと、
「さあ? 横浜は姉ちゃんの方が詳しいから、全部お任せしてる」
と言います。
(実は姉ちゃんから「ナイショ」と言われてたので、長男も次男も知らないフリをしてたのね?)
娘の案内で、マリンタワーに昇りました。
植物の外壁に目を引かれます。
思ったより高くて、良い眺めだなあ~。あ、さっき見たガンダムも見えるよ。
山下公園も一望できる。
ガーデンベアちゃんはどこにいるかな~?
あ、あれじゃない? あの噴水の所。
「山下公園のお花見てガーデンベアちゃんと写真撮りたい」
と私が言うと、
「これからあそこの大さん橋へ行くから、山下公園のお花を見ながら歩いて行こう」
と娘が言います。
春の横浜はお花がいっぱい!
ガーデンベアちゃんに会えました~!
大さん橋のウッドデッキを昇っていくと、豪華客船飛鳥Ⅱが停泊しています。
大さん橋客船ターミナルの中にはカフェがあって、娘が入口で店員に何やらチケットのような物を見せてる。
ああそうか、このカフェの席の予約をしてたのね? と思いきや、なぜかカフェの中を突っ切って外のテラスに出てしまうのよ。
「え? え? どこに行くの?」
何もないウッドデッキをどんどん下って行きます。
「何? 何があるの~?」
下まで降りると、カメラマンが待ち構えていて、何がなんだかわからないまま集合写真を撮られました。(実はクルーズ船を背景に撮っていたのだと後でわかります)
写真を撮った後に案内されたのは、クルーズ船の入口。
「え? これに乗るの? ほんとに?」
私たちが乗り込むやいなや、サックスとピアノの演奏が始まったのでびっくり。エントランスでウエルカム演奏が行われていたのです。
私たちの為だけにわざわざ生演奏してくれるなんて、何このリッチ感、特別感。
ドキドキしながら階段を上がっていくと、船内には既に大勢のお客様たちが席に着いていました。
ドリンクバーになっていると教えられて、ジンジャーエールを貰ってきて席に着くと、スイーツ3点盛りがテーブルに運ばれてきました。
「これって、動くの? 船の形をしたレストランとかじゃなくて? …あっ、ほんとに動いてる!」
ここに至ってようやく理解しました。
これは、横浜クルーズ×レストラン「ロイヤルウイング」のティークルーズだということが。
14時45分~16時15分までの90分間のクルーズになります。
「ランチやディナーだとバイキングとかあって高いんだけど、これはティークルーズだから一番安いやつだよ、そんなに高くないよ」
と娘が言います。
でも、横浜の海の景色を眺めながら優雅な気分に浸れるし、バルーンアートのサービスも子どものいる席に来てくれます。
すると、どこからともなくサックスの音が。
♪ハッピーバースディートゥーユー、ハッピーバースディートゥーユー♪
どこかの席に誕生日のお客さんがいるのかな?
「パチパチパチ」
4歳の孫が私の方を見てニコニコしながら拍手をします。そうか、この曲を聞くと条件反射的に拍手になるわけね? じゃあ私も孫と一緒にパチパチ…。
と思ったら、3本のローソクに火が点いたホールケーキが私の目の前に運ばれて来たのです!
「え? 私!?」
「おかあさん、お誕生日おめでとう~」
パチパチパチ。
ええ~!?
するとカメラマンが現れて、私とケーキを中心にまた集合写真を撮ってくれました。
サプライズな誕生祝い。
本当に驚いた。
どうやら娘が「一緒におかあさんの誕生日祝いやろ~」と、弟たちに持ち掛けたらしい。でも本当の誕生日は平日だから、仕事の休みに合わせて土曜日になったわけ。
それからクルーズの時間が午後だとわかったので、息子たちは午前中にガンダム見ようと考えたのでした。
写真を撮り終わったら、ローソクの火を吹き消して、私がケーキを切り分けます。
きっちり6等分に切ったら、7歳の孫が「うまい!」と感嘆してくれたので、ちょっと嬉しかった。株が上がった?
プレートのチョコは孫たちが欲しがったので半分こづつにしました。
ケーキは一番小さい4号サイズだったので、6つに分けたらちょっぴりでしたが、孫たちが嬉しそうに食べてくれたので良かった。
3人のこどもたちと2人の孫たちに、私のこんなどうでもいい誕生日を祝って貰えるなんて、この上ない幸せを感じました。
「ベイブリッジを潜るって、見に行こう~!」
と娘に言われて、甲板へ出てみます。
潜った~。
大さん橋を海側から見るとこうなってるのね~。
雲の隙間から陽射しがカーテンのように降り注いでる。
「天使の梯子、って言うんだよ」
と娘が教えてくれました。
へえ~、きれいだねえ~。
楽しくてあっと言う間の90分間でした。
これは船の中に飾ってあった航海地図。
船から降りると、ターミナルの中にいるガーデンベアちゃんにも会いに行きました。