今度の耳鼻科定期受診の時に診断書を書いて貰うことになったので、市役所へ用紙を貰いに行ってきました。

 市役所へは自転車で40分近くかかります。30℃の晴れなのでまだ暑いけれど、景色は少し秋めいてきている感じ。しかし雑草が生い茂っていて、夏の名残を感じます。

 

 

 雑草の中に黄色い花がたくさん咲いてた。

 

 

 

 

 市役所の窓口は、例の如く立派なアクリル版で遮られていて、加えてマスクした口で話しかけられても全く聞こえません。なので最初から全部筆談して貰いました。

 今回貰ってきたのは、身体障害者手帳申請の為の医師の診断書の用紙と、補装具費支給意見書の用紙。初めて補聴器を買ってから5年過ぎたので、新しい補聴器に買い替えようと考えているので。

 

 突発性難聴になってから早くも7年が経ち、8年目に入った所です。

 約5年前に障害者手帳6級を取得して、同時に初めて補聴器を買いました。

 しかしそのあとも聴力は低下していって、もうとっくに4級レベルになっているのに、等級変更するのは面倒だから放置していました。

補聴器は耐久年数が5年間なので、5年経ったらまた補助金が支給されます。それでその申請をするついでに等級の変更もしようと考えました。

 

しかしその申請の手順が、5年も前のことなのですっかり忘れてる。

それで、市役所へ行く前に、当時の自分のブログを読み返してみました。

私のブログのテーマ「難聴のプロセス」というカテゴリーには、突発性難聴になってから補聴器を購入して社会復帰するまでのプロセスが連載されてあります。その中の手帳申請から補聴器購入の部分を読み返してみて、「へえ~、そうだったんだ~」と、自分で書いたっていうのに、人ごとのように読んで感心してしまった!

「難聴のプロセス」って言うのは、障害の受容のプロセスのことだったのね?

辛かったのは最初の2年間で、その後の5年間は、「聞こえないのが当たり前、それが私」と、自分を認めて生きているのだと、ブログを読み返してみて客観的にわかったりしました。

 

 

市役所からの帰り道、緑の木々が連なる長い直線道路の舗道を自転車で走り出すと、5年前のあの日の気持ちが呼び起こされます。

障害者手帳申請書の提出を無事に終えて、さわやかな新緑の道を自転車で走らせて補聴器専門店に向かった時のこと。

たぶん、「これで前に進める」と思って、嬉しくなったんだと思う。

(実際、手帳と補聴器を手に入れたからこそ再就職ができて、今に至るわけで)

 

 

 帰り道の途中で、コンビニのローソンに寄ってみました。

 830日から全国のローソンで「耳マーク」を表示した指差しシートをレジカウンターに設置していると聞いたので、本当にあるのか確かめに行ったのです。

 

 

 コロナ禍で店員がマスクしているのが当たり前になって、聴覚障害者が買い物時に店員とのコミュニケーションが困難になっていることが背景にあり、この方法を導入することになったということです。素晴らしい~!

 

 

  ありました、入口ドアに耳マーク。

 でも小さくて目立たなくて、知らなかったら気が付かないわね。

 

 

 レジの上にも貼ってありました。これも思ったよりも小さくて目立ちません。

 それに、聴覚障害者は見た目ではわからないので、この指さしシートを使って貰いたかったら、客の方から先に自分が聴覚障害者であることを店員にわからせる必要があるよね?

 例えば水戸黄門の印籠の如く、耳マークを店員の目の前にズズイッと見せるとか~。

 

 私は口頭で店員に「からあげクンをください」と言ったら、店員が向こうを差しながら何やら言い始めたので、聞き取れなくて耳介に手を当てて聞き返したら、大きな声で言い直してくれたのでわかりました。

からあげクンは自分で取って来てレジに出すんだって、今はそういう方法に変わってたのね。久しぶりにローソンに行ったので知らなかったよ。

 

 今まで他のコンビニでは、店員がボソボソッと喋るのが聞き取れなくて困ることがよくありました。やる気なさそうなバイトの男の場合、「チッ、めんどくせーな」っていう態度に嫌な気持ちにさせられたものです。マスクして下向いて呟かれると、話しかけられていることさえわからないから、「チッ、無視かよ」という目で睨まれたりもします。難聴だと他の五感が鋭くなるのか、声が聞こえなくても態度でわかる。これは難聴あるあるだと思う。

 その点、ローソンの店員ならば、聴覚障害者に理解があるのかな? そうだったらこれからは、コンビニに行くならローソンにしよう。

 

 

 

 ローソンで買ったお昼ご飯。

 外のテーブル席で、噴水を眺めながら食べます。

 

 横浜のハングリータイガーというお店のステーキソース味のからあげクン。

 美味しかった! 

 ちゃんと爪楊枝が付いてることに、半分食べてから気が付いた。

木陰は涼しくて、外でお弁当を食べるのにはちょうど良い気候でした。