69日に京王フローラルガーデンアンジェに行って、お花の写真をたくさん撮ってきたのに、整理する暇がなくて後回しにしていました。

 今日こそブログに載せたいと思います。

 

「記憶の中で空間は拡大していく」

 と、昔何かで読んだことがあります。例えば、大人になってから懐かしい小学校を訪れてみたら、教室ってこんなに狭かったっけ? って思うでしょう?

 ところが、この京王フローラルガーデンアンジェは逆でした。

 

 ここって、こんなに広かったっけ?

 

 初めて来た時の印象は、こじんまりとしていて、あっという間に見終わってしまう、小さなガーデンでした。ところが、この日はお花を見ても見ても見ても、いくら見ても見終わりません。

 面積は変わらない筈なのに、なんでこんなに広くなっているのか?

 

 答えはパンフレットに書いてありました。

「当園は、季節ごとの表情をお楽しみいただけるよう、いろいろな植物を少しずつ植栽しております」

 そうか、花の種類が増えていたんだー。

 例えば、足元の花壇の小さな花たちを眺める為にしゃがみ込むと、その小さなエリアが無限に広がります。

 一つ一つに世界観がある。

 これではじっくり見ていたら、いつまでも終わりません。

 

 緊急事態宣言の為に長く休園していたので、雑草がはびこって荒れ果てていてもおかしくないのに、すごくきれいに整備されていました。休園中でもスタッフたちがいつでも開園できるように、手入れを絶やさなかったことが窺がえます。

 

 バラの見頃は過ぎてしまいましたが、代わりに思いがけずアジサイがちょうど見頃になっていました。

 まさかこんなにアジサイが見られるとは思っていなかったので、もう嬉しくて夢中になりました。

 

アジサイと言えば、子供の頃には水色で丸いのしか見た覚えがありません。

3歳から小学校1年まで住んでいた京都の家の庭に、そのアジサイがあった記憶があります。雨が降ると、葉に大きなカタツムリがたくさん出てきて、角を指でチョンと突いて遊んだことが思い出されます。

それが今では、こんなに色とりどりのアジサイがたくさん見られるようになっているとは。

 

Wikipediaによると、アジサイは日本で原種ガクアジサイから改良した園芸品種で、ガクアジサイから変化して球形ですべて装飾花となったアジサイは「手まり咲き」と呼ばれるとのこと。つまり、花びらのように見えるのは実は全部ガクなのですね。それは知ってたけど、手まり咲きの花はどこにあるのかな? ガクにすっぽり覆われて見えなくなっているのかな?

ガクの色も土壌や肥料でいろいろ変化させていて、品種改良されたアジサイの種類は驚くほど豊富で、一つ一つに名前が付けられています。

例えば、ウェディングドレスとか、シラユキヒメ、シンデレラ、ダンスパーティ、等々。

でも私は、全部ひっくるめてアジサイと呼んでます。

名前聞いてもすぐに忘れちゃうし。

ただし、アナベルとカシワバアジサイだけは、別物です。

いえ、これもアジサイの一種なんだけど、私の中ではこの二つはアジサイのカテゴリーに入らない。別に深い意味はないんだけど、なりゆきで。

 

これがそのアナベル。

正確にはアメリカノリノキ・アナベルと言う。

大っきくて、真っ白で、まん丸で、最高―!

この日は晴れていたのになんで水滴が付いているのかというと、ちょうどスタッフがホースで水やりをしていたのでした。

水滴に陽が当たってキラキラ光っていて、アナベルの美しさをいっそう引き出しています。

 

 

 そしてこれがカシワバアジサイ。

重いから下に垂れ下がってきています。

数年前に初めて見た時は、「これもアジサイなんだろうか?」と不思議に思ったものです。

ピラミッドアジサイとも呼ばれていますが、私にはソフトクリームに見えます。

 

アナベルがこんな所にも咲いてるわ~、と近寄ってみたら…

 

あれ? アナベルの中になぜか大きなソフトクリームが混ざってるよ。

アナベルの変種? いや、葉の形が違うし、どちらかというとカシワバアジサイに似ている。

それにしても、デカい!

 ドーン!!

重すぎて立ってられないのね。

 

しかも、良く見るとみっちり詰まってる、密です、超密密~。

 ノリウツギライムライトなのかな? と思ったけど、色や時期が違うし、やっぱり謎です。

 

 

これは私のお気に入りのアジサイで、カメレオンと言う。

このピンク色がふわっとしていて、油で揚げた海老煎餅みたいでおいしそう。

私が名前付けるとしたらカメレオンじゃなくて、アゲモチとかサクラエビセンにしたいところ。

 

暑くて熱中症になりそう。ちょっとこの木陰のベンチで水分補給。目の前にはアナベルが。

 

この前初めて見つけた八重咲のアジサイが、ここにもありました。

テマリテマリと言う名前でした。確かに手毬みたいな形。

 

 

 

この赤いのはレッドビューティー。

 

このガクアジサイは花の部分が盛り上がってるのが面白い。

まるで魚眼レンズで撮ったみたい。

 

 

ここはシェードガーデンと言う、半日陰の庭。

ここにはヤマボウシやアジサイがいっぱい。涼しくて良いです。

 

 

 

 

バラは見頃は過ぎたとはいえ、まだ少し咲いていました。

 

ローズガーデン。

 しかし、暑い…!

日陰がないから。バラの写真をアップで撮ろうとじっと構えてると、汗が滴って目に入るくらい。

 

ユリもちょうど見頃だったので嬉しい。

 ニゲラや矢車菊も回りに咲いています。

 まだいっぱい蕾が付いているのに、花が開いてももうお客さんに見られることはないんだなと思うと、せつないね…。

 

おもしろい花びら! クルンと丸くなってる。

 

 

 ここにもユリが。

 

ソフィアガーデンに、見たこともないユリが咲いていました。

「ランコン」という品種。日本のテッポウユリと中国のランコンゲンセの交配種だそうです。

 

水分補給の為に座ったベンチから見た花。

これがアスチルベなのかな?

 

水が流れている所に、何やら白い花が…?

 と思ったら、花ではなく葉の先が白く染まっているのでした。

ハンゲショウという葉だそうです。

 

スモークツリー。写真だとイマイチだけど、実物はフワフワしてて面白いのよ。

 

整然とした花壇も良いけれど、こんな風にワイルドなお花畑も大好き。

写真映えしないけど、実際にはとてもいい感じなんです。

 

 

足元に小さなお花がチマチマと咲いているのも愛おしい。

 

 花びらがそっくり返ってる。傘みたいね。

 

ダリアガーデン。

 

 

 

 

 

長くなってしまったけれど、最後に、大好きなアナベルをもう一度載せて終わります。