(シラサギ)
第42代天皇 文武(もんむ)天皇 在位期間697年~707年
軽皇子(かるのみこ)。天武天皇&持統天皇の孫。草壁皇子&元明天皇の子。元正天皇の同母弟。
子に聖武天皇(母は藤原不比等の娘・藤原宮子)。
683年生まれ。数え15歳で即位。持統天皇の力で「幼い直系子孫より、実力のある成年の弟が優先」から「実力のある成年の弟より、幼くても直系子孫が優先」という皇位継承順の変更がなされたと言われている。
701年大宝律令。在位のまま数え25歳で崩御。
705年武則天(ぶそくてん ウー・ツー・ティエンor則天武后[そくてんぶこう ツー・ティエン・ウー・ホウ])が81歳(数え82歳)で病死する直前に禅譲(ぜんじょう チャン・リャン)がなされ唐(とう タン)が復興。
(中国ドラマ「武則天」第1話。NBCユニヴァーサル・エンターテイメント公式動画)
(メジロ)
第43代天皇 元明(げんめい)天皇 在位期間707年~715年
阿部皇女(あへのひめみこ)。日本史上4人目の女帝。天智天皇㊽の娘。弘文天皇&持統天皇の異母妹、志貴皇子㊼(光仁天皇㊻の父)の異母姉。
草壁皇子の后で、もうけた子が元正天皇&文武天皇。
661年生まれ。わが子・文武天皇が若くして崩御してしまい、その子・首皇子(おびとのみこ。聖武天皇)が即位するまでの中継ぎとして、数え47歳で即位。
708年和同開珎(わどうかいちん)鋳造。
710年平城京遷都。中臣鎌足の子・藤原不比等が実権を握り、皇親政治が崩れていく。
(奈良市にある、平城宮跡の動画。奈良市の公式動画)
(奈良市にある、平城京跡の空撮動画。「空から日本を見てみようplus」公式動画)
712年古事記完成。
681年天武天皇が皇室の記録『帝紀』と神話・伝説を記した『旧辞』を整理・一本化するため側近の稗田阿礼(ひえだのあれ)に覚えさせた。天武天皇の死去で中断したが、元明天皇が太安万侶(おおのやすまろ)に阿礼の語りを聞き取って編集するよう命じ、712年に献上された。
3巻あり、上巻は神代、中巻は神武天皇から応神天皇まで、下巻は仁徳天皇から推古天皇までを、一つのストーリーとして描いている。まだ平仮名も片仮名もなかった時代で、やまと言葉を表現するために本来の漢文を文法的に崩した変体漢文と、日本語の音に漢字をあてはめた万葉仮名とで書かれている。
715年、老いを理由に、中継ぎ2番手に交代する形で、娘の氷高皇女(ひたかのひめみこ。元正天皇)に数え55歳で譲位。数え61歳で崩御。
◆
712年唐で玄宗(げんそう シュエン・ゾン)が9代目皇帝として即位(~756年。ちなみに「開元の治[かいげんのち カイ・ユゥエン・ヂー・チー]」は年号が開元の時代で713年~741年)。
(コゲラ)
第44代天皇 元正(げんしょう)天皇 在位期間715年~724年
氷高皇女(ひたかのひめみこ)。日本史上5人目の女帝。草壁皇子&元明天皇の娘。文武天皇の同母姉。
680年生まれ。母・元明天皇が老いを理由に譲位することになり、甥の首皇子(おびとのみこ。聖武天皇)が成長するまでの中継ぎ2番手として数え36歳で即位。未婚のまま即位した初の女帝で、生涯独身。なお、こののちの3人の女帝、孝謙(称徳)・明正・後桜町天皇も、みな、未婚のまま即位&生涯独身。
724年数え45歳で甥に譲位後も、748年に数え69歳で崩御するまで長く補佐していた。
720年日本書紀完成。
30巻。『続日本紀(しょくにほんぎ)』に「系図1巻を付す」とあるが現存しない。編纂者は舎人親王(とねりしんのう。天武天皇の子。淳仁天皇の父)など。巻1,2は神代、巻3~30は神武天皇から持統天皇までを編年体で漢文で記述。ほぼ同年代の古事記と合わせて記紀と称される。
723年田地の不足を解消するために三世一身法(さんぜいっしんのほう)が制定され、これにより律令体制が崩れ始める。
724年ころ柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)没。
★柿本人麻呂の百人一首の第3(拾遺集)
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む
あしびきのやまどりのおのしだりおの、ながながしよをひとりかもねむ。
(口語訳)夜になると雄と雌が離れて寝るという山鳥だが、その山鳥の長く垂れ下がった尾のように、こんなにも長い長い夜の間を私もまたあなたと離れてひとり寂しく寝るのだろうか。
(ヤマドリ。柿本人麻呂の歌に出てくる「山鳥」はこの鳥のことで、ホントに尾が長いですよね)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
(雑感)
今回のお題は柿本人麻呂の有名な歌に出てくる「鳥」です。鳥は好きです。飼育や本格的なバードウォッチングはしませんが、身の回りで見ることのできる鳥を眺めて楽しんでます。散歩のときも「鳥を眺めて楽しみ心を癒す」のは重要ポイントです。
身の回りにいる自然の鳥では、まず、シラサギですね。自宅から少し離れたところに田んぼがけっこうあって、ホントに普通にいます。飛ぶと綺麗ですよね。
頻繁に見かけますし「目立つなぁ」と感じるのは、歩道などを歩いてるハクセキレイ。歩くのが好きな鳥ですよね。普通の鳥だったら近づくとすぐ飛び去ってしまいますが、ハクセキレイは粘って歩き続けてます。ありふれた鳥ですが、歩いてる姿が好きです。
シジュウカラは首の後ろの黄色が綺麗で可愛いですよね。自宅や近所の庭やあちこちの公園、職場のビルの植木でも、よく見ます。
メジロはたまーに見ます。自宅や近所の庭で。とにかく綺麗ですよね。
ウグイスも、春になると、自宅や近所の庭や、あちこちの公園で鳴いてます。なんといっても声が最高ですよね。
ツバメも普通に見ます。それなりに可愛いですよね。
キジバトです。光の当たり具合によっては綺麗に見えますよね。
オナガです。近所の大きな木によく来ます。青い体色や長い尾が綺麗ですし、集団で飛んでる姿が好きです。ただ、あの「ギ――、ギ――」「ギュイ・ギュイ・ギュイ・ギュイ・ギュイ」という声が微妙。「声さえ良ければなぁ」と、ちょっと残念な鳥です。
自宅からかなり離れたところに柴山沼という大きな沼があって、そこになんと白鳥がいます。皇居の大手門の周辺のお堀にも白鳥がいますよね。
ヒバリです。自宅から少し離れたところにある田園地帯で、田んぼに水が入る前の季節には、空高く舞い上がって鳴いてるヒバリを楽しむことができます。
コゲラです。キツツキの仲間で、ホントに木をつつきます。大宮にある氷川神社の参道の木をつついてるところと、皇居の二重橋の近くの木をつついてるところ、人生で2回、見たことがあります。木をつつく音はとても風情があって、私には最高の癒しでした。コゲラ大好きです。
コアジサシです。大宮の氷川神社の池で一度だけ狩りを見たことがあります。器用にホバーリングの羽ばたきをして空中停止姿勢をとり、そこからカワセミみたいに池の中へ突っ込んで魚を採ってました。面白かったです。ぜひまた見たいものです。
◆
ちなみに、スズメやムクドリやヒヨドリやハトやカラスなど、他の普通にいる鳥は、癒されるかと言うと、正直微妙。やっぱり、癒されるタイプの鳥を見ると「ラッキー♪」と幸せ気分になれますから、そういう鳥をできるだけ毎日見たいものです。