第30代天皇 敏達(びだつ)天皇(51) 在位期間572年~585年 なお、「(51)」とは、「今上天皇の直系のご先祖様で、直系51代遡る」という意味です。
欽明天皇(52)&皇后・石姫皇女(いしひめのひめみこ。宣化天皇の娘)の嫡子。最初の皇后は広姫(ひろひめ。押坂彦人大兄皇子㊿の母)。2番目の皇后は異母妹の額田部皇女(ぬかたべのひめみこ。のちの推古天皇)。用明天皇&崇峻天皇の異母兄。押坂彦人大兄皇子㊿&糠手姫皇女(ぬかでひめのひめみこ)の父。
538年生まれ。数え35歳で即位。
祟仏・廃仏の論争(蘇我稲目の子・蘇我馬子vs物部尾輿の子・物部守屋)が起こり、疫病(天然痘)流行を理由に仏教禁止令を出したが、病が重くなり数え48歳で崩御。
581年中国北朝(ちゅうごくほくちょう ヂョン・グオ、ベイ・チャオ)の北周(ほくしゅう ベイ・ヂョウ)滅亡、楊堅(ようけん ヤン・ジエン。文帝[ぶんてい ウェン・ディ])が隋(ずい スイ。~618年)を建国。
第31代天皇 用明(ようめい)天皇 在位期間585年~587年
池辺皇子(いけのべのみこ)。欽明天皇(52)&蘇我稲目の娘(蘇我馬子の姉)の子。敏達天皇(51)の異母弟、崇峻天皇の異母兄、推古天皇の同母兄。厩戸皇子(うまやどのみこ。聖徳太子)の父。
生年不詳。仏教を公認。在位2年(古事記では3年)で天然痘で崩御。
第32代天皇 崇峻(すしゅん)天皇 在位期間587年~592年
泊瀬部皇子(はつせべのみこ)。欽明天皇(52)&蘇我稲目の娘(用明天皇の母の妹)の子。敏達天皇(51)&用明天皇の異母弟で推古天皇の異母兄。
553年生まれ。蘇我馬子に擁立される。物部守屋は同母兄の穴穂部皇子(あなほべのみこ)を即位させようとはかるが穴穂部皇子は蘇我馬子によって殺害され、蘇我馬子と厩戸皇子は物部守屋を討伐し物部氏は没落。この事件の後に数え35歳で即位。
蘇我氏勢力の東漢直駒(やまとのあやのこま)によって暗殺された。享年数え40歳。臣下により天皇が殺害されたのは確定している例では唯一。
589年隋が南朝(なんちょう ナン・チャオ)の陳(ちん チェン)を滅ぼし中国統一。
第33代天皇 推古(すいこ)天皇 在位期間593年1月(旧暦12月)~628年
額田部皇女(ぬかたべのひめみこ)。日本&東アジア最初の女帝。欽明天皇(52)&蘇我稲目の娘(蘇我馬子の姉)の子。敏達天皇(51)の異母妹&2番目の皇后、用明天皇の同母妹、崇峻天皇の異母妹。
554年生まれ。38歳(旧暦での数え39歳)で即位。
厩戸皇子※を摂政にして政務をとらせたと伝えられている。
603年冠位十二階。
604年十七条憲法。
604年隋の文帝が崩御し煬帝(ようだい ヤン・ディ)が即位。
607年小野妹子を隋に派遣(遣隋使)、翌年に裴世清(はいせいせい ペイ・シー・チン)とともに帰国。
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610年ムハンマド(マホメット。570年ころ生~632年没)がメッカ郊外のヒラー山で大天使ガブリエル(orジブリール)から神の教えを伝えられイスラム教を創始したとの伝説。
618年隋滅亡、李淵(りえん リー・ユゥエン。高祖[こうそ ガオ・ツー])が唐(とう タン。~907年)を建国。
622年7月16日ムハンマドがメッカからメディナに移り(ヒジュラ=聖遷)、のちにイスラム歴の紀元元年1月1日とされた。
626年唐で玄武門の変(げんぶもんのへん シュエン・ウー・メン・ヂー・ビエン。高祖の次男・李世民[りせいみん リー・シー・ミン]が兄弟2人を殺害)が起こり高祖が李世民に皇帝の座を譲る(太宗[たいそう タイ・ゾン]。~649年。治世はほぼ「貞観の治[じょうがんのち チェン・グゥアン・ヂー・チー]」と一致するが、厳密には年号が「貞観」となったのは翌627年)。
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在位のまま73歳(数え75歳)で崩御。古事記は推古天皇で終わる。
(奈良県高市郡明日香村の石舞台古墳。626年に没した蘇我馬子の墓という説が有力)
※厩戸皇子 うまやどのみこ。聖徳太子。574年生~622年数え49歳で没。
用明天皇&用明天皇の異母妹(崇峻天皇の同母姉)の子。
聖徳太子虚構説がテレビ番組でもたびたび話題となり、コメントが難しい。
古事記・日本書紀に先立つ歴史書として『天皇記』『国記』を蘇我馬子とともに編纂したが、大化の改新で蘇我蝦夷が邸宅に火をかけ自害した際に焼失したと言われている。
聖徳太子の1万円札は1958年(昭和33年)12月1日発行開始~1986年(昭和61年)1月4日支払い停止※1。
福沢諭吉の1万円札は1984年(昭和59年)11月1日発行開始※2、2004年(平成16年)11月1日新券発行開始※3で現在に至る。
2024年(令和6年)新券発行開始予定。新1万円札は渋沢栄一(しぶさわえいいち)、新5千円札は津田梅子、新千円札は北里柴三郎(きたざとしばさぶろう)。
※1 支払い停止 日本銀行が通常の銀行に対しそのお札を使った支払いをしなくなること。一般市民が聖徳太子の1万円札を使うことはまだ可能。
※2 この時の新5千円札は新渡戸稲造、新千円札は夏目漱石。
※3 この時の新5千円札は樋口一葉、新千円札は野口英世。
「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」(正岡子規が1895年[明治28年]秋に詠んだ俳句)で有名な法隆寺は、670年ころ全焼し20年~30年ほどで再建され現在に至る、というのが現在の通説。その場合でも現存する世界最古の木造建築物群。創建は607年と伝えられている。
(法隆寺の空撮動画。「空から日本を見てみようplus」公式動画)
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(雑感)
今日のお題は、「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」、俳句です。
あれってホント良い句ですよね。美味しいものを食べて、風情のある音が聞こえて、世界遺産の法隆寺の光景が広がるんですから。17音しかないのにホント凄いです。
最近はテレビ番組「プレバト」の夏井いつき先生の俳句コーナーが人気で、俳句ブームですよね。
あのコーナー、我が家でも両親が好きで、毎週欠かさず見てるようです。夕食の時間と重なっていて私もおつきあいで見てます。
俳句で笑えるとは思ってもみませんでしたが、笑えますよね。
それにしても、自分で作るとなると難しいですよね。たった17音に詰め込まないといけないんですから。私は文章を短くするのが得意じゃないのです。
「誰が読んでも情景が浮かぶように。」
「五感の作用の全てにうったえてる、そんな内容が理想。」
「季語と、昔風の言葉遣いでとめることも必要。」
こんなこと、たった17音でやれっていうんですからね。簡単には思い浮かびません。
本屋に行くと、エッセイのコーナーの横に俳句の本がたくさん置いてあります。「夏井先生の本は多いって聞いてたから驚かないけど、他にもこんなにあるのか。」と驚きます。ホントに多くて、短歌の本より多いんですよね。
「(日本人のポエムのナンバーワンって、短歌じゃなくて俳句なんだなぁ。だって並んでる本の量が違うもん。これから短歌をたくさんブログで紹介するってのに、ナンバーワンは俳句か。俳句はちょっとしかないんだよなぁ。)」と思う今日この頃です。
ちなみに、柿は水分少な目の干し柿が好きです。