ギャラリーTAGA2では、7月27日まで**「刻み人 安藤榮作 ― 魂の声」**が開催されています。
東日本大震災を大きな転機として、自らの内に響く「魂の声」と再び出会い、その声にすべてを委ねながら木を刻み続ける彫刻家・安藤榮作。その創作は、技術や意志を超え、生命そのものの導きに身を委ねる営みへと昇華されています。
本展では、いまこの瞬間だからこそ生まれた小品の数々が一堂に集い、それぞれの刻みが静かに響き合い、祈りや願い、そして生きる喜びに満ちた空間を創り出しています。作品と向き合っていると、木に宿る生命の息吹と、作家の魂の鼓動が、見る者の心へと静かに伝わってくるようです。
会期も残りわずかとなりました。この機会にぜひ、刻み人・安藤榮作が刻み続ける「魂の声」の世界に身を委ね、その深い響きを感じていただければ幸いです。
安藤榮作 「魂の声」
60 歳を過ぎたあたりからだんだん魂の声に従うようになってきた。
生きていく中で、物事の決断は思考や感情が基準になる事が常だが、実は最も重要な羅針盤は魂の声かもしれない。
僕は小学生までは魂の声がよく聞こえていて、それを基準に生きていればいいんだと思っていた。
でもまあ子供は大人達の言う事には逆らえず、大人の思考や感情に従わざるをえない。そんな事を続けているうちに魂の声の扉は徐々に閉まっていく。
中学生になって社会性を要求され集団的思考の洗礼を受け、思春期から大人になるに従い、多くの人が社会で言われている事イコール自分が考え思っている事になり、魂の声は自分の身体の遥か奥に仕舞い込まれ、微かなノイズとして処理されるようになる。
しかしそれは時たま、夜の静寂や電車に乗って車窓を眺めている時や 1 人街を歩いていて突然風に吹かれた瞬間にモールス信号のように働きかけてくる。「お前は本当にこれでいいのか?魂は納得しているか?」と。普段魂の声が聞こえなくても消滅したわけじゃない。
多くの人が人生の様々な場面や岐路で突然その蓋が開いて魂の声が全身を駆け巡る体験をしたりする。
僕はちょうど 50 歳の誕生日の直前に東日本大震災が起き、地震津波そして原発事故で被災し福島県いわき市から奈良県に避難移住した。
思い返せばあの日がそれまでの僕の生き方在り方がリセットされた時で、瓦礫の平原で受け取った「これからは全てにおいて次元を超える真心の周波数を軸に生きていきなさい」と言うメッセージが僕の魂の声の扉が再び開いた瞬間だったのかもしれない。
そういう意味で 311 という数字は僕にとってはウエイクアップコールナンバーになっていて、今も大事な決断をした瞬間に 311 という数字が目の前にあらわれたりする。
あれから 15 年、僕は徐々に魂の声と共に生きるようになり、65 歳になった今は長い間の思考や感情で構築され固まりかけていた生きる知恵や拘りや思い込みを手放して魂の声に全権を委ねるようになった。
そして不思 議 なことは、 たった今この時代、何か同じように感じ 思い 始めている人が 増えてきている 感じがする。
もしかしたら、魂の声を羅針盤に生きる在り方そのものが世界全体に起き始めているのかもしれない。人類自体がそういうフェーズにシフトし始めているのかもしれない。
僕は去年から発表のたびに展覧会の表題に「魂の帰還」と付けて来た。
それは今生、地上に生まれる時に交わした魂との約束を思い出し、魂の声と共に生きていく安堵感やフィット感や歓喜を感じて生きて欲しいという願いだ。
最近ふとそんな事を感じたりする。
「安藤榮作 展 《魂の声》」
2026年7月2日(木)〜7月27日(月)
ギャラリーTAGA2
月〜金は13:00〜17:00、土は13:00〜19:00
水 日 祝日は休廊
* 7月25日(土)は16:00よりトークがあるため一般観覧は16:00までとなります。
7月25日(土)16:30〜18:00 アーティストトーク
参加費1500円(最新版ブック付き)
会場 ギャラリー裏のカフェRoomer
ギャラリーTAGA2
〒157-0072
世田谷区祖師ヶ谷1-34-2










安藤榮作 展覧会情報
ZINARI Ⅱ 安藤榮作・来田広大・吉田重信
開催場所:楓ギャラリー(大阪市中央区上本町西1-4-20)
開催期間:2026年7月21日(火)〜8月1日(土) [月曜休廊]
開催時間:12:00〜19:00(最終日16:00まで)
アーティストトーク:7月31日(金)18:00〜 参加費1000円(先着40名様まで/予約不要)
