ん・・・ん?
ヨ・・・ン?
ヨン?
ヨン!!
どうして?
何故、貴方が・・・!!
ダメよ!
貴方は、こんなところで
死んじゃダメ!
お願い!
目を開けて!!
ねぇ!!
ヨン!!
ヨン!!
『医仙!!
医仙!!
イムジャ!!』
突然、魘されだしたウンスを
抱き寄せる。
ウンスは、夢にうなされ
その額に、汗を滲ませている。
ヨンの脳裏に、
開京スリバンの隠れ家で
毒に倒れたウンスの姿が浮かび、
その心の臓をかき乱した。
『医仙!!
医仙!!
目を開けよ!
医仙!!
イムジャ!
俺を見よ!!』
ヨンの叫ぶような声に、
ウンスが横たわる部屋へ、
複数の足音が駆け寄る。
「大護軍!!」
ヨンとウンスがいる部屋の扉が
勢いよく開く。
《大護軍!!
どうした?》
駆け付けた足音の一人の
トギが、ヨンの肩に手をおき
手話で声かける。
『トギ!
イムジャの容体が・・・
ただの疲れだけではないのか?!』
ヨンは、トギの手話を読み取ると、
ウンスから目を離さずに言う。
「大護軍。
落ち着いてください。
そのように、取り乱されては、
何もわかりません。」
トギと共に、部屋へ駆けつけた
もう一人の足音の主が
落ち着いた声で、ヨンに話しかけた。
その声に、ヨンは、
少し、落ち着きを取り戻し、
腕の中に抱きしめていた
ウンスを、寝台へと横たわらせた。
『すまぬ。
先ほど、突然、苦しみだしたのだ。
まさか、あの時の毒が、
まだ、この方を苦しめているのか?』
ヨンは、苦い記憶に
顔を曇らせた。
「トギ。
私の、医療道具を・・・
それから・・・」
もう一人の足音の主が
トギにいくつかの指示を与えた。
トギは、その言葉に、
大きくうなづくと、
急ぎ、部屋から出ていく。
「大護軍。
医仙様の、脈診を・・・」
もう一人の足音の主は、
ヨンの肩に手をおき、声をかけた。
『ああ・・・
頼む・・・
この方を・・・
助けてくれ・・・』
ヨンは、もう一人の足音の主に
懇願するかのように言った。
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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。
ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
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その際は、スルーをお願いします。
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辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
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心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
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by junjun