a new departure・・・新たなるたびだち 8 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


ヨンとウンス、そしてトギとのやり取りを
ソワソワしながら見ていた二つの影が
痺れを切らして、声を出した。

 

「て、大護軍!!

すみません!!
一度、兵舎にお戻りを・・・!!」

漸く再会できた二人に
引き離すかのような言葉を
身を強張らせながら告げた。










ヨンは、ウンスとトギを見守っていたが
恐る恐るヨンに声をかけてきたテマンに目をむける。

テマンの隣には、
ウンスの姿に、涙を浮かべているトクマンの姿があった。

『わかった・・・。

とりあえず、トクマン、
お前は、兵舎に戻れ。

テマンは、
医仙とトギの傍から
離れるな。』

ヨンは、低い声で
テマンとトクマンに告げる。

テマンは、ウンスとトギの
傍に残れることで、
嬉しそうに返事をした。

その時、ヨンの言葉で
トギとの再会に喜んでいた
ウンスの視線が、
テマンとトクマンに向けられた。

「あ!
テマン君!
それに、トクマン君!!

二人とも、元気そうでよかった。

あ、迂達赤の他の皆は?
チュンソクさんや、チョソクさん
それに、トルベさんは?」

ウンスは、立て続けに
迂達赤達の名前を口にした。

その名前に、テマンとトクマンは
顔を見合わせ、困惑を浮かべる。

『医仙。

日が暮れると、
このあたりは、かなり冷えます。

とりあえず、屋敷の中に・・・

トギ。
この方の事を頼む。』

ヨンは、ウンスの言葉に
返事をせず、ウンスを屋敷の中へと
向かわせた。

「ヨン・・・?

ん・・・
わかったわ。

今は、ゆっくり話せないってことなのね。

大人しく、ここで待ってるから。
お役目に戻って。

そうね・・・
うん、そうだ。
夕餉を作って、待ってるから。」

ウンスは、ヨンとテマン、トクマン
そして、トギの様子から
何か、話づらいことがあるのだと
気付いた。

『すみません・・・

なるべく、早く戻ります。

それまでは・・・』

「わかってる。

トギと二人、
大人しく待ってるから。」

ウンスは、ヨンの胸を
小さな拳でトンと叩いた。

《まかせておけ。

私とテマンで
ウンスのことは、護るから。》

トギは、ウンスに見えないように
ヨンに手話で伝える。

《頼む。
何かあれば、
すぐに知らせよ。》

ヨンは、トギの手話に
声を出さずに答えた。
















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
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その際は、スルーをお願いします。

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万が一そのようなコメントをいただきましても
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心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
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by junjun