Reincarnation ~誕生・生まれし運命~ 51 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

「お義姉様・・・

どうぞ、ファサランのことを
よろしくお願いします・・・」





「え?
お、王妃・・・さ・・・ま・・・?」

ウンスは、突然の話に
思考回路が止まってしまう。

「ウフフ・・・

ですから・・・
ファサランをウォンソンに
嫁がせたいと・・・

つまりは、
お義姉様が、ファサランの
義母となられるんです・・・」

王妃は、嬉しそうにウンスに話す。

「えっ?えぇ?

ちょ、ちょっと・・・
待ってください・・・

そんな、突然に・・・

そんな大切なお話・・・

私、一人では
お返事出来ません・・・」

ウンスは、両手を顔の前で振りながら
焦って答えた。

「まぁ・・・
それも、そうですわね・・・」

王妃は、さみし気な声で視線を落とす。

「え・・・っと・・・

あの・・・
ファサラン公主様は・・・
如何お考えなのですか?

ウォンソンと一緒になることを
お望みなのでしょうか・・・?」

ウンスは、幼いころから
ファサランとウォンソンが
互いに惹かれあっていることに気付いてはいた。

しかし、歳を重ね
年ごろになった今も、
その気持ちが変わっていないのかと
気にしていた。

「それに・・・
ウォンソンは、この度
迂達赤に入隊したての新兵・・・です。

それでも、よろしいのでしょうか?」

ウンスは、ファサランの
目をまっすぐにみて、聞いた。

「はい・・・

幼いころから、
私は、ウォンソンに嫁ぐこと・・・
ただ、それだけを願ってきました。

そして、それは、ウォンソンも
同じ気持ちだと・・・信じています。」

ファサランは、頬を仄かに染めながら
ウンスの目を真っ直ぐにみながら言った。

「はぁ・・・
わかりました。

でも、このお話をお受けするかどうかの
お返事は、今、出来ません・・・

ファサラン公主様の
お気持ちは、とても光栄なことです。

ただ・・・
今しばらく、このお話は
王妃様と、ファサラン公主様
そして、ユリ・・・

いえ、嬪宮様と私の胸の内に留めておいてください。」

ウンスは、深々と頭を下げて言った。














康安殿。

ヨンは、軍議を手際よく終わらせると
急ぎ、康安殿へとむかった。

『王様。
上護軍チェ・ヨンでございます。』

ヨンは、扉の前で、名前を名乗った。

「うむ・・・
入りなさい。」

王の穏やかな声が返ってくると
静かに扉が開かれた。

ヨンは、お辞儀をして
康安殿のなかにはいると
そこには、緊張した面持ちのウォンソンが
王と向かい合って座っていた。

『王様・・・?

これは、一体どういう事でしょう?

この者は、先日迂達赤に入隊したばかりの
新兵でございます。

まだ、王様の御前に・・・』

「上護軍。
余が、ウォンソンを呼んだのだ。

ウォンソンに、確かめたいことがある故に・・・な。」

王は、ウォンソンにチラリと視線を向け、口角をあげる。

「え・・・あ・・・
はい・・・」

ウォンソンは、王の視線と
ヨンの視線に、挟まれながら、なんとか返事をする。

『さようでございますか・・・

ならば、私は、後ほど改めてお伺いいたします。』

「いや、上護軍も、そちらに座りなさい。

余は、上護軍にも話しがある。」

王は、出直そうとするヨンを引き留めると
ウォンソンの隣に座るよう促した。

『では・・・
失礼いたします。』

ヨンは、眉間に皺を刻みこみながら
ウォンソンの隣に座る。

そして、王は、

ヨンとウォンソンを交互に見ながら告げた。

「上護軍。

そのように、険しい顔をするな。
今日は、めでたい話だ。」

『めでたい・・・話・・・?

それは、一体、どのようなお話でしょうか?』

「うむ・・・

ウォンソンへの縁談だ。」















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
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by junjun