双翼の恋~風の行方 24 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

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いつも「時をこえて・・・」に
ご訪問いただきありがとうございます。

本編「Reincarnation ~開京の秋~」
限定記事「大護軍の憂鬱」
をお読みいただきありがとうございます。
 
Anniversary企画で
ご意見をいただきました
こんなお話読んでみたい!の中から
第5弾、リュウ&クァンの恋のお相手は?
そんなお話をお届け致します。

どんなお話になるのか・・・
拙いお話ですが、お付き合いくだされば
とっても嬉しいです。

by junjun
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リュウとクァンは
キム・サンミの話を黙って聞いていた。

そして、キム・サンミの話が終わると
クァンが、キム・サンミに聞いた。

「ところで・・・

リュウから聞いたが、
そちらの娘さんを
西京に連れて行くとか・・・?」

「ああ・・・
そうだね・・・

男のアンタたちでは
入っていけないところもあると思ったからね・・・

だが、それは杞憂だったようだ。

リュウとクァンといえば、
かつての赤月隊でも
その名を馳せた二人だ・・・

ソヒは、足手纏いになってしまうだろう・・・

だが・・・
西京にいる、仲間たちとの
繋ぎ役なら、二人の邪魔にはならない。

繋ぎ役として
ついて行かせる。」

キム・サンミは、ソヒには、
西京に残る、キム姉妹の仲間との
繋ぎ役として、西京に行かせることを告げた。

「わかりました。

しかし・・・
今回ばかりは、相手が悪そうです。

娘さんの命の保証は出来ませんが・・・?」

クァンは敢えて厳しい言葉を告げる。

「ご安心ください。

私も西京にキム姉妹ありといわれた
キム・サンミの孫です。

自分の命を護る術も
処し方も心得ています。

必ず、仲間との繋ぎ役を
やり遂げます。」

ソヒは、反対の意をつげたクァンに
力強く言った。

「それじゃ、話は決まったね。」

キム・サンミは、ソヒが淹れたお茶を
一口飲むと、老婆の顔に戻った。














数日後・・・

リュウは、チェ家の屋敷に
姿を現す。

チェ家の屋敷の庭では、
ウンスが、使用人たちと
一緒に、花壇の手入れをしている。

その姿を、リュウは、愛おし気に見守る。

少し強い風が、
ウンスの亜麻色の髪をなびかせる。

風になびく髪を押さえながら
ウンスは、リュウの存在に気付いた。

「リュウさん・・・」

ウンスは、リュウの姿を見つけると
小走りで駆け寄ってきた。

「リュウさん・・・
この前は・・・」

「奥方・・・

夫婦喧嘩は、犬も食わねぇって言うだろう?

ちょっとした、荒療治だ。
なにも気にしなくていい。」

リュウは、駆け寄ってきたウンスを
その腕に抱きしめたい衝動を
なんとか堪えて言った。

「え?
荒療治・・・って・・・?」

「ヨンの奴は、いつも言葉が足りない。
それに、奥方も、いざという時に
何も言わずに、その気持ちを胸の中にしまい込む・・・

今回の喧嘩もそうだっただろう?

ヨンにとっては、
いい薬になったはずだ。」

「リュウさん・・・」

「あ・・・
今日は、挨拶にきたんだ。

奥方。
俺、少しの間、開京を離れる。
すぐに戻ってくるが・・・

それを、伝えときたくて・・・」

リュウは、行先は伝えずに
ウンスに告げた。

「え?そうなの・・・?

ヨンは・・・?
ヨンは、知ってるの?」

ウンスは、寂しそうな瞳で告げる。

「ああ・・・
知ってる・・・

まぁ、ヨンの代わりに
野暮用を片付けにいくみたいなもんだから・・・

それじゃ・・・
元気でな・・・」

リュウは、明るく告げると
ウンスの肩にそっと触れた。














*今日のお話
大護軍の憂鬱 251
Reincarnation ~開京の秋~ 8
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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun