双翼の恋~風の行方 8 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

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いつも「時をこえて・・・」に
ご訪問いただきありがとうございます。

本編「Reincarnation ~過去の記憶~」
限定記事「大護軍の憂鬱」
をお読みいただきありがとうございます。
 
Anniversary企画で
ご意見をいただきました
こんなお話読んでみたい!の中から
第5弾、リュウの恋の
行方は・・・?
そんなお話をお届け致します。

どんなお話になるのか・・・
拙いお話ですが、お付き合いくだされば
とっても嬉しいです。

by junjun
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夕刻。
ウンスは、ヨンの迎えを待たずに
屋敷に戻っていった。

屋敷の門を潜ると
ヨリとパソンが、すぐに駆け寄って出迎える。

「「奥様・・・」」

「パソン・・・
ヨリ・・・

ただいま・・・
変わったことは・・・?」

ウンスは、作ったような笑顔を張りつけながら
パソンとヨリに声をかける。

「おかえりなさいませ、奥様・・・
それが・・・」

ヨリが言葉に詰まる。

「どうしたの?

もしかして・・・
お屋敷にも・・・?」

ウンスが、震える声で聞きかえす。

「さきほど・・・知らせが・・・
旦那様が側室様をお屋敷に・・・と・・・」

パソンが悔しそうに唇を噛みしめながら
知らせが届いたことを告げた。

「そう・・・

それって、ヨンからの知らせ?」

「いえ・・・
官服を纏った両班のお方です・・・

ですが・・・西京で婚儀をお挙げになったと・・・」

ヨリが、涙を拭いながらウンスに告げた。

「じゃぁ、ヨンからの知らせじゃないのね・・・

とにかく、ヨンからの知らせじゃないのなら
落ち着きましょう。

ヨンが、何も言わずにそんなことするとは
思えないから・・・」

ウンスは、震える声でパソンとヨリに告げると
屋敷の中、そして、夫婦に部屋へと入って行った。








ウンスが、夫婦の部屋に入ったあとすぐに
ヨンが屋敷の門の前に到着する。

医院で、ウンスが待っていなかったことに
何かあったのかと、心配になって、急ぎ帰ってきた。

『パソン!ヨリ!』

ヨンは、門を潜りながら、
パソンとヨリを呼ぶ。

パソンとヨリは、その声に慌てて門に駆けて来た。

「旦那様・・・」

『あの方は・・・?
帰ってきているのか?』

「はい・・・
先ほど・・・お帰りになられました。」

ヨリは、ヨンの顔を見ずに答えた。

『そうか・・・
無事、帰ってきているのだな?』

ヨンは、ホッと安心した顔を浮かべる。

「あの・・・
旦那様・・・」

パソンが、ヨンに西京での婚儀の事を聞こうとした時
女人の声がヨンの背後から聞こえてきた。

「ヨン様・・・
私は、いつまで、
ここでお待ちすればよいのでしょう?」

面隠しをした、女人が
ヨンの背後から姿を現す。

『ああ・・・
忝い・・・

ヨリ。
この方を、母上のお過ごしになった
建屋にお連れしてくれ。』

「はい・・・?
大奥様の・・・・?」

『そうだ。
母上の建屋・・・だ。』

ヨンは、パソンとヨリに告げると
女人に優しく微笑む。

『西京からの長旅。
お疲れであろう。
ゆっくりと休まれるがよい。』

パソンとヨリは、
ヨンの言葉に従い、女人を
屋敷の離れに連れて行った。







ウンスは、夫婦の部屋から
門でのやり取りを、一部始終見ていた。

そして、ヨンの優しい微笑みの先に
自分がいないことに気づく。

「ヨン・・・

貴方のこと・・・信じていたのに・・・

その方を側室として娶るの・・・?

ヨン・・・
胸が・・・心が壊れていく・・・

ヨン・・・!!」

ウンスは、夫婦の部屋の扉に閂をかけると
部屋の奥深く、閉じこもった。

















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun