Reincarnation ~芽生え 46~ | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


ウンスは、ミョンウォルに支えられ、
屋敷の前に姿を現す。

そこには、ヨンとウォンソン、ユリ、テマン
そして開京から共にきた使用人たちが
ウンスとミョンウォルを待っていた。

ウンスは、馬車の前、
御者の席に誰も座っていないことに気づく。

「ねぇ・・・
ヨン・・・?

御者の人がいないわ・・・
それに・・・

どうして、チュホンの機嫌が悪そうよ・・・」

ウンスは、ヨンに近づき
耳元で聞いた。

『あ、ああチュホンですか・・・
大丈夫です。

すぐに機嫌はなおるはずです。

それよりも、開京にむけて
出立する時刻です。

さぁ、馬車に乗って・・・』

ヨンは、ウンスを抱き上げると
馬車の中に乗せる。

続いて、ウォンソンとユリ、
そしてミョンウォルが乗り込んできた。

馬車の中は、
大工の棟梁が、張り切って改良してくれた
おかげで、4人が乗っても
ゆとりがあるくらい広かった。

「大工の棟梁さんに感謝しなくちゃね・・・」

ウンスは、嬉しそうに、馬車に乗り込んできた
ウォンソンに微笑みかける。

『では・・・
出立します。』

ヨンは、馬車の中に一言、声をかけると
馬車の扉を閉めた。










馬車は、ゆっくりと鉄原の
チェ家の屋敷から動き始める。

ウンス達を乗せた馬車の御者を務めるのは
黒髪に濃紺の衣を纏う
体格の良い美丈夫の男だった。

ウンスは、馬車の中から
御者の男の後ろ姿を見る。

「あ、あ~!
ヨン?!

貴方が・・・?」

御者の男の後ろ姿に
ウンスが大きな声を出す。

『ウンス。
そのように大きな声を出すと
腹の子が驚きますよ。』

ヨンは、楽し気な声で
ウンスに話しかける。

「どうして・・・?
なんで?ヨンが・・・?

あ、だから、チュホンが拗ねてたのね・・・?」

ウンスは、チュホンの機嫌が悪かった理由に気付く。

『そうかもしれませんが・・・
もう少ししたら、機嫌も直るでしょう。』

ヨンは、何か含みのある言い方をした。

「そうなの・・・?
なら、いいけど・・・」

ウンスは、納得できない様子で呟く。

『それよりも、少し、横になられては・・・?

ミョンウォル。
この方を少し休ませてあげてくれ。』

ヨンは、馬車を器用に扱いながら
ミョンウォルに告げた。

















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun