愛しき日々~生きてこそ 40 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。

「私は、大丈夫・・・
ヨンが庇ってくれたから・・・

あ!ユリ?!
ユリは?!!」

ウンスは、ヨンの傷をおさえながら
ユリの名前を叫んだ。







泣き叫ぶウンスを抱きしめながら
ヨンは、立ち上がると、ユリの様子を確かめた。

ユリは、ソヨンに抱かれながら
ジッとヨンとウンスを見ていた。

ユン・ジモンは、ヨンとウンスに短銃を向けながら
ソヨンとユリのいる方向へと歩きはじめる。

「上護軍様・・・
奥方様は、諦めます。

されど・・・
お嬢様・・・ユリ様は、
お連れ致しますので・・・

お分かりかと思いますが
上護軍様の雷光は、
この短銃を暴発させます。

どうぞ、そのようなご無体は
お控えくださいませ。」

ユン・ジモンは、ヨンが雷光を放たないよう
牽制しながら、ソヨンとユリの傍に近づいた。

「長居は無用です。

先ほどの銃声で、人々が
集まる前に、此処を抜け出ます。」

ユン・ジモンは、ソヨンとユリを
捕らえていた男に言うと、
屋敷の裏へと向かった。

「旦那様!
奥様!!」

ソヨンが、ユリを抱きながら叫ぶ。

「やめて!
ユリとソヨンを返して!!」

ウンスが、ユン・ジモンの背中に叫んだ。

その悲痛な叫び声に、ユン・ジモンが足を止めた。

「奥方様・・・
貴女様が、大人しく私と共にきていただけるのであれば
お嬢様とこの乳母はお返し致します。」

ユン・ジモンは、変わらず冷たい声で
ウンスに告げた。

「・・・私が・・・
私が行けばよいの?

そうすれば、ユリとソヨンを
返してくれるのね?」

『ウンス!!』

「天女!!」

ウンスの言葉に、ヨンと白い男が叫ぶ。

「ヨン・・・
ユリは、まだ赤ちゃんよ・・・

それなのに・・・

私なら大丈夫。
そう簡単に元に連れていかれたりしないわ。

必ず、貴方のところに帰ってくるから・・・

それに・・・私が行けば、敵の本陣に入れるわ。
ユン・ジモンさんが、理由もなく
こんなことするなんて、信じられないの。

だから・・・
今は、我慢して・・・」

ウンスは、抱きしめ、離そうとしないヨンの
耳元で小さな声で囁いた。

『ウンス・・・』

「ヨン・・・
ウォンソンとユリのこと・・・
お願いね。

大好きよ・・・ヨン・・・」

ウンスは、柔らかな声でヨンに告げると
その腕の中からすり抜けるように離れた。

そして、ユン・ジモンのもとへと
ゆっくりと歩き始めた。
















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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun