愛しき日々~生きてこそ 39 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


ウンスが必死で、ユン・ジモンに声をかける。

ユン・ジモンは、ウンスの問いかけに
躊躇いながら、冷たい素振りをとり続けていた。

「ねぇ・・・

こんなことしても、
何の解決にもならない・・・

だって・・・
貴方、知っているでしょ?

ヨンが、このことを知ったら
貴方を地の果てまで追いかけるわ。

それに・・・
きっと・・・戦を覚悟で、
元まで、私やユリを取り戻しにいくはず。

そんなことになったら
関係のない人まで
血を流し・・・
命を落とすことになる・・・

月の満ち欠けや
星の動きを研究している
頭の良い貴方なら、それくらいのこと
わかるはずよ。」

「それでも・・・
上護軍様が、奥方様やお嬢様を
護ろうとするように・・・

私にも護るべきお人がいるのです。

その人を護れるのならば・・・
私は、鬼にこの命を投げ出しても構わないのです。」

ユン・ジモンは、手にした短銃の
引き金にかけた指に力をこめた。

『その引き金を引いてみろ。
その時が、お前の命の最期だ。

護るべき人がいるのなら、
その短銃を、こちらに渡せ。』

ユン・ジモンの背後から
地を這うような重い声が聞えてきた。
屋敷の中庭に、雷光がバチバチと爆ぜさせながら
ヨンが、鬼の形相で立っていた。

「さ、上護軍・・・様・・・」

ヨンの姿に、一瞬驚きながらも
ユン・ジモンは、冷たい声でヨンに告げた。

「申し上げたはずです。

私は、護るべき人を護れれば
それでよいのです。

この命など・・・
惜しくはない!!」

ユン・ジモンは、哀し気な顔で
ウンスに向けて短銃を構えなおした。

『ユン・ジモン!!』


屋敷中に、ユン・ジモンが放った
短銃の音が響き渡る。

咄嗟に、ヨンは軽攻を用いて
ウンスを覆いかぶさるように庇った。

『くっ!』

「ヨン!!」

ヨンの顔に苦痛の色が浮かんだ。

『大丈夫です・・・
掠っただけです・・・

ウンス・・・怪我は・・・?』

ヨンは、左腕から血を流しながら
ウンスの無事を確かめる。

「私は、大丈夫・・・
ヨンが庇ってくれたから・・・

あ!ユリ?!
ユリは?!!」

ウンスは、ヨンの傷をおさえながら
ユリの名前を叫んだ。













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最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。

ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。

また、非難中傷されるような
辛口コメントもお控えください。
万が一そのようなコメントをいただきましても
お返事もできませんし、
心苦しくなるだけですので削除させて頂きます。
ご了承くださいませ。

by junjun