チャン侍医は、ヨンから見せられた石を
手にしながら、以前ウンスから聞いた
石の話を話始めた。
「たしか・・・
だいやもんど・・・
とか、仰っていました。
その石は、とても固く・・・
希少価値のある石だとか・・・
この高麗の地から取れることは
奇跡に近いと・・・」
『あの方は、どうしてそのような話を・・・?』
ヨンは、その石の話よりも
チャン侍医とウンスが、どうしてそのような
話をすることになったのか
そこが気になった。
「そうですね・・・
詳しい話までは覚えていませんが・・・
あれは、たしか・・・
奥方様が、高麗に来て間もないころだったと・・・」
チャン侍医は、ウンスとの話の内容を
思い出そうと考えこんだ。
「あ、そういえば・・・
石に纏わる話をしていた時です・・・
そして・・・
石に宿る命の話を・・・」
『医師に宿る・・・命の話・・・?』
「はい。
たしか・・・
天界の書物の中にあった話です。
どうして、その時その話をしていたのか
そこまでは思い出せませんが・・・
神を祀る場所には、
それぞれ力を持った何かがあると
それが、石であったり、
樹齢何百年の古木であったり・・・
その中で・・・
光り輝く石を祀る信仰があったと・・・
その時に、奥方様から
だいやもんどなる石の話をお聞きしました。」
チャン侍医は、記憶の片隅に眠っていた
ウンスとの話を、なんとか紡ぎ出した。
『光輝く石・・・を祀る信仰・・・?』
「上護軍・・・?」
ヨンは、チャン侍医から聞いた話を
頭の中で、何度も繰り返し考えた。
『この高麗に、その信仰が
あったとしたら・・・?』
「上護軍!!」
チャン侍医は、ヨンの言葉に驚きの声をあげた。
『如何した、侍医。』
「その信仰は、天界では
忌むべき信仰だと・・・
ただ・・・これから先の世に興る信仰のはずだと・・・」
『侍医・・・
あの方が知る先の世と
すでに、時の流れは変わっているのだ・・・
それ故に・・・
この高麗では、あり得ないこの石が
今、此処にある。
つまり・・・
この石の出どころを探らねばならぬ・・・
という事だ。』
ヨンは、チャン侍医から、光る石を返してもらうと
再び手巾に包み、懐へとしまい込んだ。
「上護軍。
石を祀る信仰は・・・
その石から力を得る為
巫女をいけにえにしたと・・・
巫女は、神の血を受け継ぐもの・・・
天女とその子たちが狙われている・・・
という事に・・・?」
『そのようなこと・・・
俺が断じて赦さん!』
ヨンは、チャン侍医の言葉を遮るように言うと
チャン侍医の私室を出ていった。
後に残ったチャン侍医は、
ウンスとウォンソン、そしてユリの命に
危機が迫っているであろうことに
胸が騒めいた。

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ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun