ウォンソンとユリの部屋から
控え室へ戻ろうとしたウンスの耳に
ヨンの声が聞えてくる。
『お前は・・・
一体、何者だ・・・?
何故、我が妻をを連れて行こうとする?』
ウンスは、少し駆け足で
控え室へ戻ると、扉の影から
庭の様子を覗きみた。
あ・・・
ヨン・・・
どうし・・・て・・・?
ウンスは、ヨンの姿に
驚きながらも、ホッと胸をなで降ろした。
そして、暫くの間、
ヨンと内官の男のやり取りを見守ることにした。
ヨンが、医院へと駆け出したあと、
チュンソクは、ソナを抱え、マンボ姐の店へ連れて行った。
そして、詳しい状況をソナから聞くと、
その足で、皇宮へと戻って行った。
皇宮に着くと、チュンソクは、
坤成殿へといそぐ。
坤成殿の前の回廊まで、辿りつくと
チュンソクはその足を止めた。
「これは、迂達赤隊長、チュンソクではないか?
一体どうしたのだ?そのように慌てて・・・」
チュンソクの前には、
仲睦まじく歩く王と王妃の姿があった。
「王様・・・
じつは・・・」
チュンソクは、王妃が倒れたと偽りの情報で
ウンスを呼び出そうとする輩がいることを
王に報告するべきか、迷っていた。
「どうした?
確か、今日は、上護軍とともに
行幸の下見に行ったのではないのか?」
「あ・・・それが・・・」
チュンソクが、躊躇している様子に、
王と王妃は、何かが起きていると気付いた。
そして、顔を見合わせ、頷くと、チュンソクに告げた。
「チュンソク。
行幸のことで、少し話がある。
ついてきなさい。」
王は、王妃とともに、坤成殿へと
歩き始めた。
チュンソクは、全て話をするべきか
頭を抱えながら、王と王妃の後ろをついて歩い始める。
「あ奴はどうした?
何処にいる?
お前がそのように慌てているとなると・・・
ウンスに、何かあったのか?」
王と王妃の後ろを歩き始めたチュンソクの隣に
チェ尚宮が並ぶと、歩きながら聞いた。
「チェ尚宮様?!」
チュンソクは、チェ尚宮の鋭い勘に
目を大きくして驚く。
「あ奴もそうだが・・・
お前たち迂達赤は、ウンスにとても近い。
それ故、ウンスの身に何かあれば、
すぐわかる。
今起きている事。
すべて、王様と王妃様にお話するのだ。」
チェ尚宮は、前をむいたままチュンソクに告げた。
「チェ尚宮様・・・」
「それで・・・
ウンスは・・・?
ウンスは大丈夫だろうな?」
チェ尚宮は、ウンスの身の上を心配する
叔母の顔で聞いた。
「はい・・・恐らくは・・・
今、上護軍が、医院へと駆けつけております故・・・」
「そうか・・・
あ奴が駆け付けたか・・・
だが、間に合ったかどうかは
わからぬのだな・・・」
チェ尚宮は、呟くようにいうと、
歩く速さを早めた。

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ドラマ『シンイ』の2次小説です。
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by junjun