夢幻花揺れて・・・ 51 | 時をこえて・・《シンイ2次小説》

時をこえて・・《シンイ2次小説》

「信義ーシンイー」の2次小説を綴っています。


チェ尚宮が、ウンスのもとへ駆けつけた時
ウンスは、中庭の片隅に座り込み
一点を見つめていた。

「ウンス・・・?
どうしたのだ?
このような夜更けに・・・」

チェ尚宮は、ウンスに近づき
ウンスの視線の先を見た。

そこには、色こそ違えども
紛れもなく夢幻花の花が散っていた。

「叔母様・・・
珍しい花が咲いていたので、
近づいて触れようとしたら・・・
散ってしまったんです・・・」

ウンスは、大きな瞳に涙を浮かべながら
チェ尚宮に言った。

「花は・・・
いつかは散ってしまう・・・

ウンス・・・
花が散ったのが
悲しいのか・・・?」

涙を浮かべるウンスにチェ尚宮は、
話しかける。

「え?
涙・・・?

やだ・・・どうしてだろう・・・?

なんだか、とっても悲しくなって・・・
でも・・・
何故悲しいのか・・・
理由はわからないんです・・・」

ウンスは、儚く散った花を
掌に集めた。

「ウンス。
病み上がりの身では、
夜風は身体に障る。

もう、間もなくヨンも戻ってくるだろう。
中に入って、共にまつことにしよう。」

チェ尚宮は、儚く散った花の前から
動こうとしないウンスの腕をひき
忘れ去られた宮の中へと入って行った。








チェ尚宮に、急かされるように、皇宮を出立した
トクマンが率いる迂達赤は、月が中天に上る頃
シン・ハクの別邸の前に到着した。

トクマンたち迂達赤には、
今宵、シン・ハクの別邸で、何が起きているのか
詳しいことは知らされていなかった。
ただ、月が中天に差し掛かる頃、
別邸を訪れ、罪人を連行するようにとの
王命だけを受けたのだった。

「さて・・・
そろそろ、約束の刻限だ。

今から、この別邸にて捕らえられている
罪人を連行する。

けっして、油断するな。」

トクマンは、迂達赤たちに声をかけると
別邸の門を力強く押し開けた。

「な、なんだ?
これは?!」

門を開け、目に飛び込んできたのは、
縄で縛り上げられたシン・ハク達、
皇宮の重臣達と、別邸の使用人と思われる男たち
そして、私兵たちだった。

しかも、皆が皆、眠り込んでいる。

「一体・・・何があったんだ・・・?」

トクマンがシン・ハクたちを見ながら
頭を抱え込んでいると
一人の迂達赤がトクマンの元へ駆けてきた。

「副隊長!
これを!!」

迂達赤が、シン・ハクの胸のあたりに
張りつけられていた紙をトクマンに差し出した。

【高麗を裏切り、倭国と密約を交わしていた。
また、王族誘拐及び、暗殺計画を企てた者たち。

高麗の王により、裁きを願うものなり。
                   《蒼い狼》】

「これは・・・
この書の事が真実ならば・・・
極刑は免れないだろう・・・

此処に縛られている者全員を
皇宮へ連行する!!」

トクマンは、迂達赤たちにつげると
その書の文字を食い入るように見つめた。




この文字・・・
間違いない・・・
上護軍の文字だ・・・

きっと、上護軍が・・・



トクマンは、ヨンの活躍によって
高麗の危機が救われたと
夜空に浮かぶ三日月を嬉しそうに見上げた。














にほんブログ村 小説ブログ 韓ドラ二次小説へ
にほんブログ村
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
最後まで、お読みいただき、
ありがとうございます。
ドラマ『シンイ』の2次小説です。
私の想像の世界です。
お読みいただき、
イメージが異なってしまうかもしれません。
その際は、スルーをお願いします。
by junjun