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jun08301008さんのブログ

昨年末に終わってしまった15年に渡る前頭側頭型認知症の実母の1人在宅介護、実母の激しく奔放な性格変化の中にも明るく可愛げのある人間味に救われてきた介護記録

  父が入院中、母を1人には出来ず、私の家で暮らすか?さりとて大きな生活環境の変化は認知症にとって症状を進ませ、不穏を起こしやすくなる事を知っていたので、私が実家に生活の拠点を移す事にしました。 

主人には了解を得て(ほぼ決断してからの事後報告)の別居となりました。

その頃の母は、どこへ行って、何時に戻るよのお手紙とご飯、そして出先からの携帯安否確認ができたのでダンスクラスやリハーサルでの私の外出が可能でした。ただ、母の日中の徘徊散歩は日常茶飯事で発作的にフッと家を飛び出して行きます。もちろん家の施錠(防犯意識の欠如)はなしで。


ある夏、ダンスクラスを終え20時過ぎごろに実家に帰宅してみると、母は家のどこにもいなく、うーんやられたぁ!と思いをめぐらせてるところ、遠くから微かにお囃子の音が聴こえてきました。私は咄嗟に閃き、一目散に家を出ましたしっかり施錠はして。

速攻、近所の神社の盆踊り会場までダッシュです。

到着するとやぐらの周りの人は疎らで休憩タイムの様でした。

見廻すと母らしき後ろ姿を発見!声をかけると無邪気な表情でアイスキャンデーを頬張る母がいました。『おかあさん、楽しそうに踊ってたわよ!アイス食べる?』と知り合いの町会のおばさんが話しかけてくれました。1人でも盆踊りを楽しんでいる母を想像すると、なんだかホッコリとしました。


アイスも食べ終わり『帰る?』と聴くと『まだ踊る』と言われ、結局、母に付き合って2人でオーラス『東京音頭』まで踊りおさめました(笑)

 父が栄養調整という名目で入院してた頃、私は趣味以上にハマっているダンスをする為に主人に頼らず、パートとしてコールセンターで働いていました。

母の病気が分かるまではお気楽に主婦とパートとダンスで生活が回ってました。 


いずれはと両親の面倒を見る覚悟はありましたが、片や老人性廃用症候群と言われ、母はアルツハイマーとは違った性格変容を主症状とする前頭側頭型認知症と普通の老化を手助けするのとはワケが違うりっぱなw介護!!


仕事中に父がベッドから落ちたと呼び出されたり、仕事から実家に帰ってきたら、右顔面から右半身まですり傷負って不機嫌に『痛いんだよォ』って訴える母がいたりと、前途がきびしい出来事満載でした。

ちなみに母は性格変容のせいなのかどうも張り合う?今どきでいうイキったところがあり、発進前の車と進路を張り合って轢かれるまでではないけれど、あたって右半身を地面に擦った様でした。後日、整形外科につれていくと、肩甲骨にヒビ入ってましたぁ。タラ〜〜💦

そんなこんなに仕事をあっさりと辞め、本腰を入れ両親と向き合う決心となりました。

週に数回の自分のダンスの時間だけはまだ確保をしました。

というのも母がまだ病人とはいえ人としてスゴくパワフルで徘徊も自宅まで戻って来れていた事、私が携帯から遠隔的に安否確認できた事もあり大丈夫じゃないかと思わせられたからです。

このダンスの時間が本格化する在宅介護生活での私の支えの1つになる事は言うまでもありませんでした¨*•.¸¸♬︎


父の入院で母が夜間実家に1人で寝る事になりました。たぶん病気じゃなければなんでもないことですが、少し心細さがあったようなので寝るギリギリの時間まで一緒にいてあげてから自宅に帰りました。

母には、寝てる時にもかわいそうですが携帯を下げていてもらいました。

翌朝、実家に向かう途中、母のケータイGPSを見るとなんと家を出て池之端近辺にいました。朝の9時過ぎに私が行くのも待てずに飛び出した様でした。

私は慌てて目的地を実家から徘徊地方面に変更、母の携帯に電話し、『どこにいるの?なにか看板ある?』と聞くと『上野税務署』と読み上げました。『そこを絶対動かないでよ!』と言いながらも半信半疑な気持ちも用意しながら、タクシーに手をあげました。


この頃の母はまだ私との約束を守る事が出来た(病状の進行によりたぶん覚えてられない)ので、私が税務署に着くまでちゃんと待っていてくれました。

母はまるで普通に約束してた様に手を振りながら近寄って来ました。その顔は、少し寝不足なのか目元がいつもよりガビっとしていた。寝れなくって朝早くから飛び出したんだと思いました。

安堵とちょっぴりの怒りと共に母を速攻タクシーに乗せ、実家に戻りました。

家の前に着くと、馴染みの近所のおばさんが

『さっきお母さん、スキップしながら坂駆け下りてったわよォねぇ』と母の顔を見ながら話しかけられました。


楽しげに駆けってる母の背中を想像すると私の中のヤキモキした気持ちがスーっと消えていきました。