お坊さんが月参りに来られた
仏壇の花は母の役割
水仙の花と
ふっくらつぼみのつばき
どちらも仏壇には忌み嫌われる
知っているはず
耳に入れないのだ
いつものことだから
それはいい もういいの
庭に隙間があり手持ちの菊が
少なくなった
夫の従兄弟の家にたくさんある菊の花の苗を
もらってこいという
もろてこんね 少しでよかけん
手で丸く輪を作り
少しだけをアピールする
ここ数日は顔見るとすぐ言う
菊の苗ば、、、
夫の従兄弟は、兄弟同然だし、今も毎年GWには揃って出かけるし、お墓も隣同士だし、お盆の精霊流しも一緒だ 普通に仲良しだ
だが、そこまで。
そこまでにしたい
母も散歩がてらに
いろんな人と仲良くなり
色んな花や野菜の苗などを
もらってくるじゃないか
ただでもらってはいけない と
私にお礼の品を買いに行かせるじゃないか
私は これ以上
母の思い通りに操られるのは嫌なので、断った
お母さん、菊の件ね
悪いけど
私はもらいにいきたくないわ
キッパリ言ったら
分かった
話は終わり ほっ
浅ましいとはこの事だ
仏壇に手を合わせて
ごめんねーお父さん
水仙嫌いだよね
前にも母に言ったんだけどね
耳に入れないの
生きてる者の円満のため
見逃してください
夫もわかっているから
諦めているだろう