B11-33-35_火星のプリンセス 【エドガー・ライス・バローズ】 | 深緑の森と風と♪

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「虹色の図書室」というタイトルで、数年前まで、小説や映画のことを中心に載せていましたが、このたびリニューアル!
 感じたこと、伝えたいことを、小説や映画に限らず書いていきたいと思います♪ よろしくお願いします *^^*

“地球の内側には未知の世界が広がり、そんな世界に迷い込んだ
青年が、その地底世界で冒険し、危機を乗り越え、そして、その世界の
美女と恋に落ちる ―”

ドキドキ・ワクワクさせてくれた「地底世界ペルシダー」シリーズで大好きな
『エドガー・ライス・バローズ』のもう一つの代表作、「火星シリーズ」
を読みました。

火星のプリンセス―合本版・火星シリーズ〈第1集〉 (創元SF文庫)/エドガー・ライス バローズ
¥1,785
Amazon.co.jp

☆ あらすじ ☆


南軍大尉ジョン・カーターは、ある日忽然として火星に飛来した。
そこでは4本腕の獰猛な緑色人、地球人そっくりの赤色人などが戦争に
明け暮れていた。
縦横無尽の活躍の果て、彼は絶世の美女デジャー・ソリスと結ばれる
が……。
本集には『火星のプリンセス』 『火星の女神イサス』 『火星の大元帥
カーター』を収録。旧版(分冊版全11巻)の、武部本一郎画伯による
歴史的なカバーイラスト・口絵(カラー)、本文イラスト(モノクロ)を
全点載録した。訳者あとがき=厚木淳/カバー袖推薦文=野田昌宏

                     - 東京創元社HPより -
                       (↑ Linkしてるヨ!)


何年か前、東京創元社から、この「火星シリーズ」全11作を
4冊の合本にして刊行された際、第1集を買ってみたのですが、
実はそのまま積本になっていて・・・。
ところがなぜか、最近読んでみる気になって読み始めてみたところ
おもしろい!
3作をまとめた第1集をあっ!という間に読んでしまいました。

「あらすじ」だけ読むと、最近の複雑な物語に慣れてしまった人には
もしかしたら、単純な、ひと昔のカビ臭い物語のように感じてしまうかも。

しかし、そんなことはありません!
次から次へと迫りくる危機に、カーターはどうなるのか?
デジャー・ソリスを助け出すことはできるのか?
も~、ドキドキ・ワクワクしながら読み進め、時間がなくて本を閉じざる
を得ないとき、次が気になって、かなり苦労しました ^^;

そして、何よりこの作品の魅力は、複雑な打算などせず、ただ純粋に
愛すべき人を助けるためにだけ、我が身をかえりみずに危険に飛び
込んでいく主人公の姿。そういう姿て、男の憧れであり、理想ですよね。
幼いころ、誰しもがこんな英雄になってみたいと多かれ少なかれ
夢見たことがあるんじゃないのかなぁ。
そんな、昔、夢見た“想い”を思い起こさせてくれて、異世界での冒険
を味あわせてくれる魅力的な作品です!

武部本一郎さんのイラストがホント魅力的です。
この表紙は旧版のカバーイラストでもあるようですが、とても素敵!
プリンセスの艶やかさが伝わってきますよネо(ж>▽<)y イイ☆


<6月読了>