B11-10,11 名前探しの放課後 【辻村深月】 | 深緑の森と風と♪

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「虹色の図書室」というタイトルで、数年前まで、小説や映画のことを中心に載せていましたが、このたびリニューアル!
 感じたこと、伝えたいことを、小説や映画に限らず書いていきたいと思います♪ よろしくお願いします *^^*

※ 最近、読んだ本の感想を全く書いていなかったので、また少しずつ

 書いていこうかなって思っています。
  ちなみにこの作品を読んだのは、まだ春の訪れる前!
  かなり書くのをサボってしまったなぁ ^^;



辻村深月さんは、『冷たい校舎の時は止まる』 を読んで以来。
『冷たい校舎の時は止まる』も、すご~くおもしろかったのですが、
自殺をめぐる物語。
そういう物語って、いじめられている人の「つらさ」が伝わってきたりして
実はちょっと苦手。この作品も自殺をめぐるお話だったので、躊躇
していたのですが、ゅゅさんがお薦めしていたので読んでみました。

おもしろかったです! しかも、すご~く о(ж>▽<)y ☆
だって、上下巻の比較的に量がある作品ですけど、たった4日で
読み終えましたもの!
私にとってはかなりの(というか、メチャクチャ)ハイペースでした。

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)/辻村 深月
¥760
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☆ あらすじ ☆ 

― あれは、何でまだあそこにあるんだろう

“依田いつか”が最初に感じた違和感は、既に撤去されたはずの
看板だった。
季節が違う・・・。今日は一体、何月何日だ?

3か月前の過去に戻された“いつか”。
動揺する中で浮かんだ一つの記憶は、3か月後に同学年の生徒が
自殺するということ。しかし、自殺の詳細も、名前も思い出せない。
いつかは高校のクラスメートの“坂崎あすな”に相談を持ちかける。
そして二人は、自殺を止めようとその「誰か」を探し始める・・・。

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読み始めたら、その先が気になって、気になって。読むのがやめ
られませんでした。
それは、「“誰か”の自殺を阻止できるのか?」といったこともありま
したが、それ以上に、自殺を止めようといかなる努力をいとわない
“いつか”の姿とか、その中で深まっていく友情、人間的に成長
していく”いつか”たちの姿とかが素敵で!読んでいて心地いい
作品でした。

そして、ラスト。ぐっ!ときました。
詳しく書けないのが残念~! 心が温かくなりましたヨ。

改めて、辻村深月作品に魅了されました!