B10-65 私という運命について 【白石一文】 | 深緑の森と風と♪

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「虹色の図書室」というタイトルで、数年前まで、小説や映画のことを中心に載せていましたが、このたびリニューアル!
 感じたこと、伝えたいことを、小説や映画に限らず書いていきたいと思います♪ よろしくお願いします *^^*

1か月以上前に読んだのですが、なかなか感想を書いている
時間がなくて・・・。

この本も、出張先で購入した作品です(出張先で購入する場合は
普段、手を出さないような作品を買うようにしています)。
背表紙のあらすじを読んだとき、20代の終わりから40歳ころまで
の女性の人生を丁寧に描いていそうだったので買ってみました。
想像以上に濃厚な物語でした。

私という運命について (角川文庫)/白石 一文
¥740
Amazon.co.jp

☆ あらすじ ☆

大手メーカーの総合職として、営業部勤務を続ける29歳の亜紀。
職場の後輩の結婚式の招待状の出欠の返事を出しかねていた。
後輩の相手は2年前に別れたかつての恋人・康だったのだ。
そして、康からのプロポーズを断ったのは他ならぬ亜紀であった。

それ以降、康とは交わることのない日々送っていた亜紀だったが、
そんな康から、二人で会う時間を作って欲しいと電話があった。
「きみには何としても欠席してもらいたいんだ」
そして、亜紀は思いがけない言葉を耳にする。
それは、康の母が、未だに亜紀と康との結婚を願い続けているのだ
という。
亜紀は、別れてしばらく経ったころ、康の母から長い手紙をもらった
のを思い出した。冒頭を読んだだけで、どこかにしまい忘れていた
手紙を、亜紀は2年を経て最後まで読むことになる。
そこには・・・


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背表紙のあらすじには、「一人の女性の29歳から40歳までの
“揺れる10年”を描き、・・・」とありましたが、まさに、そのときどきの
揺れる心を鮮明に描き出している作品です。
そして、主人公が女性とはいえ男性の私でもとても共感して、
自分の人生と重ね合わせながら読んでしまいました。
もちろん同じ男性として、康の気持(特に亜紀と別れた直後にとった
行動など)はもっと共感しましたけど。

この作品を読んでみて、結婚を考えている女性に読んでみていただ
きたいと感じました。
亜紀の人生を遠回りしているとみるのか、その経験が心を豊かに
しているとみるのか、評価はそれぞれあると思いますが、亜紀の
人生を一緒に歩んでみて、きっと心に残るものがあるのではないか
と思います。