B10-62 エデン 【近藤史恵】 | 深緑の森と風と♪

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「虹色の図書室」というタイトルで、数年前まで、小説や映画のことを中心に載せていましたが、このたびリニューアル!
 感じたこと、伝えたいことを、小説や映画に限らず書いていきたいと思います♪ よろしくお願いします *^^*

自転車レースにかける熱き想いと、タイトルに込められた意味の
美しさに感動した「サクリファイス」(※「犠牲」という意味)
文庫化を待ち切れず、図書館で借りてハードカバーを読みました。
この作品も、読み応えありました!

エデン/近藤 史恵
¥1,470
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☆ あらすじ ☆

あれから三年―。
白石誓は、今は亡きエースの想いを胸に焼きつけ、ヨーロッパの
地にいた。
そして、たった一人の日本人選手として、ついに夢の大舞台
“ツール・ド・フランス”に立つことになる。
しかしその直前、誓はチームの存亡のという事態に直面する。

 - チーム存続のために他のチームをアシストするのか

 - あくまでエースの勝利のために尽くすのか

バラバラになっていくチームの中で、誓は悩みながらもレースに
挑んでいく!

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正直なところ、自己犠牲の中に美しさを感じるのは日本人特有なの
かもしれませんが、私はやはり美しいと思います。
この「エデン」においても、誓はエースを裏切ることなく、エースの
勝利のために徹っします。
そんな誓の姿に美しさを感じました。

この物語の魅力は、そんな犠牲の美学と、「エース」か「チーム」か、
という誓の迷い、そして、「サクリファイス」のときと同じように、
あるスター選手をめぐる薬物疑惑が噂さ(謎)。
それらが複雑に絡み合って、引き込まれるように読み進めました。

なんだか、読後感がすがすがしい作品
誓の分をわきまえた、そして、筋の通った姿勢がそう感じるのかも
しれません。