B10-49 空の境界 【奈須きのこ】 | 深緑の森と風と♪

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「虹色の図書室」というタイトルで、数年前まで、小説や映画のことを中心に載せていましたが、このたびリニューアル!
 感じたこと、伝えたいことを、小説や映画に限らず書いていきたいと思います♪ よろしくお願いします *^^*

昔から奈須きのこさんののお名前は知っていたのですが、
読んだのは今回が初めて。
意外と言ったら失礼かもしれませんが、なかなか難解な物語でした。
っと言っても、上・中・下の「上」しかまだ読んでませんが・・・^^;

空の境界(上) (講談社文庫)/奈須 きのこ
¥620
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☆ あらすじ ☆

2年間の昏睡(こんすい)から目覚めた両儀式(りょうぎ・しき)。
彼女が記憶喪失と引き換えに手に入れたものは、あらゆる
モノの死を視(み)ることのできる“直死の魔眼”だった。

あるビルで空(くう)に浮かんだ少女を見たという噂が流れる中、
そのビルの屋上から、少女たちの飛び降り自殺が相次ぐ。
“直死の魔眼”を持つ式が見たものは・・・

                    (「俯瞰風景」より)

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ストーリーも“二重人格”に“殺人”とダークな感じ。
そして、各話ごとのエピソードが前後するため、ストーリーがつかみ
づらく(たまたま各話が前後するという予備知識があったのでよかった
ですが・・・)、また、最初、“式”という人物像が見えず(読み始めは
男性だと思っていた・・・)、なかなかのめり込めませんでした。

ただ、逆に全体像が見えていないからかもしれませんが、ある程度
ストーリーやキャラクターが把握できてきたら、今後、どうなっていく
のか気になって、読むペースが上がりました。

この物語をおもしろいか?っと言われると、正直、難しいなって思います。
ただ、今、上巻を読み終わって、まだ、物語の全体像が見えてなく、
この「難解な」物語がどう集束するのか、そんな興味もあるからか、
中・下巻も読みたいなって思いました。
そんな、自分でも言葉にできないような不思議な魅力がある作品です。

ただし、好みが分かれそうなので、無条件にお薦めはしませんが☆

それにしても「空の境界」の「空」が「くう」と読ませるのを、読み終わって
あとがきを読むまで知りませんでした。
skyの空ではなくて、空虚な意味での「空」だそうです  (;^_^Aアララ