B10-38 厭魅の如き憑くもの 【三津田信三】 | 深緑の森と風と♪

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「虹色の図書室」というタイトルで、数年前まで、小説や映画のことを中心に載せていましたが、このたびリニューアル!
 感じたこと、伝えたいことを、小説や映画に限らず書いていきたいと思います♪ よろしくお願いします *^^*

禍々(まがまが)しいタイトルでお気づきのとおり、土着の民話や
伝説が息づく古来日本の世界とミステリが融合したような作品。
横溝正史作品とか、最近では京極夏彦さんの作品と同じジャンル
といったイメージを持ってもらえばいいかも。

厭魅の如き憑くもの (講談社文庫)/三津田 信三
¥950
Amazon.co.jp

▲ 表装もこんな感じ。いい感じですよネ!
  私は好きだなぁ (o^-')b


☆ あらすじ ☆

戦争からそう遠くない昭和。
蛇骨(じゃこつ)連山の奥にある神々櫛村(かがくしむら)。
その村には、いたるところに山神様にして、厭魅(まじもの)でも
ある“かかし様”が祀られ、村人たちは、蓑をまとい傘をかぶった
かかし様を敬い、そして、恐れていた。

その神々櫛村には、
 ― 白の神櫛(かみぐし)家と黒の谺呀治(かがち)家 ―
という2つの旧家が微妙な関係で並び立ち、代々、双子の巫女が
つきもの祓いを務める谺呀治家もまた恐れられていた。

その村で、連続殺人事件が発生する。
そして、その村を訪れていた怪奇幻想作家・
刀城言耶は、事件に
巻き込まれていく。

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この作品は、刀城言耶シリーズの第1作。

長編6作目(くらい?)に当たる『水魑の如き沈むもの』で
10回"本格ミステリ大賞" を受賞したばかりです。

ところで、こういう魑魅魍魎(ちみもうりょう)といったたぐいの話って、
どうして惹かれるんでしょうね?
いつもいつも読んでいたら沈みこみそうだけど、正直、日本的な
オドロオドロしい、暗いジメジメした雰囲気の作品って好きです ^^;
何だか惹き込まれませんか??

この作品が読みやすいのは、舞台は昭和の時代でありながら、
現代の物語といった感覚で読めるところ。
理解できないような古い因習はそれほど出てこないですし、オドロ
オドロし過ぎず、ちょっとライトな感じがいいデス。
三津田信三さんの作品は、「ホラー小説」と紹介されることが多いけど、
「ホラー」という言葉の印象とちょっと違う感じがします。
どちらかというと、妖怪小説?百鬼夜行小説といった方がイメージに
合うかな!

そんな小説好き、推理小説好きにはお薦めです ^^