B10-13 ボトルネック 【米澤穂信】 | 深緑の森と風と♪

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「虹色の図書室」というタイトルで、数年前まで、小説や映画のことを中心に載せていましたが、このたびリニューアル!
 感じたこと、伝えたいことを、小説や映画に限らず書いていきたいと思います♪ よろしくお願いします *^^*


2週間前くらいの新聞に

「昨年、『2009年の作家別投票第1位』の帯をつけた道尾秀介氏の
『向日葵の咲かない夏』が大ヒットして、宣伝の上手さを感じたが、
米澤穂信氏の『ボトルネック』はその2010年版。宣伝方法の二番煎じ
の感じもあるが、この作品はかなりおもしろい」
(↑ 記憶だけなのでかなり適当・・・。筆者さんスミマセン)

みたいな記事が載ってました。
米澤穂信さんは、「春期限定いちごタルト事件」を読んだばかりで気に
入っていたところだったので、“ おっ!お薦めなら読んでみるか ”っと
手にとったところです。

ボトルネック (新潮文庫)/米澤 穂信
¥500
Amazon.co.jp

☆ あらすじ ☆

恋した人・ノゾミを弔うため東尋坊を訪れていたぼく。
事故死から2年。ぼくは、ノゾミの死んだ場所をやっと訪れることが
できたのだった。
ノゾミが落ちた場所から崖下へ白い花を投げ込み踵(きびす)を
返したとき、ぼくは強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。

― はずだった。
のに、気づけば見慣れた金沢の街外れにいた。
急いで携帯電話を見る。表示されたのは、ぼくが東尋坊に行った日。
不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」のサキ
がいた。
ここは、「ぼくの産まれなかった世界」なのか・・・。

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タイトルの「ボトルネック」とは、本書の中で

瓶の首は細くなっていて、水の流れを妨げる。
そこから、システム全体の効率を上げる場合の妨げとなる部分の
ことを、ボトルネックと呼ぶ。
全体の向上のためには、まずボトルネックを排除しなくてはならない。

と紹介されています。

この言葉は、IT業界では一般的に使われる用語で、システムの性能
が予定どおり十分に出ないとき、「ボトルネックはどこか」などと会話が
交わされす。つまり、性能が出ない「原因」のことです。

ぼくとサキと始めた『間違い探し』。
「ぼくが存在する世界」と「サキが存在する世界」では何が違うのか。
やがて「ぼく」が気付いた違いと「ボトルネック」の意味。
詳しくは書けないけど、ある意味、衝撃的なラストです。
タイトルの意味を意識してラストを読んでみてくださいネ!

「大絶賛」とまではいきませんが、新聞記事にあったように、なかなか
読み応えがあって印象に残る作品でした ^^