心が揺さぶられました。
胸にぐっ!と来て、ラストは涙が出ました。
その余韻を感じていたくて、読後、しばらく浸ったほど。
「読んでよかった」と実感した作品です。
- 八日目の蝉/角田 光代
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☆ あらすじ ☆
「ただ、見るだけだ。あの人の赤ん坊を見るだけ。これで終わり。」
愛した人の子どもが見たいと、自分に言い聞かせて、忍び込んだ
不倫相手の家。
その子を抱き上げたとき、赤ん坊は野々宮希和子に笑いかけてきた。
その赤ん坊のやわらかさ、あたたかさ、強さ、すべてを感じたとき、
和子は赤ん坊を抱いて、がむしゃらに走っていた・・・。
自分の娘として育てながら逃亡を続ける希和子と薫と名付けた娘。
安住のない逃亡の行きつく先は・・・。
そして、犯罪者に育てられた娘として大人になった赤ん坊は・・・。
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二章構成の一章は希和子の視点から、二章は大人になった娘の
視点から描かれています。
薫と名付けた娘を愛おしむ希和子、そして、母親への純粋な愛を
示す薫。
破滅の未来しかない希和子と薫の生活。
だからこそなのでしょうが、一瞬一瞬、一日、一日、希和子が感じる
“ はかない ” 幸せが心に響いてきます。
そして、成長した娘は、希和子の行為をどう感じているのか・・・。
そちらは是非、読んで感じてみてください。
この物語は全編を通して、“ はかなさ ” が感じられる小説。
自分のことなのに他人のことのように見ている、希和子たちの
感覚がマヒしたようなところが、そう感じるのかもしれません。
さてさて、この小説が、NHKでドラマ化されるそうです。
2010年3月30日(火)より、毎週火曜よる10時、全6回の放送予定
とのこと。
希和子と娘は、檀れいさんと、北乃きいさんが演じるよう。
この印象を大切にしておきたいので、見たいけど・・・複雑です。