昨日に引き続いて上橋菜穂子さんの小説-「狐笛のかなた」♪ | 深緑の森と風と♪

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「虹色の図書室」というタイトルで、数年前まで、小説や映画のことを中心に載せていましたが、このたびリニューアル!
 感じたこと、伝えたいことを、小説や映画に限らず書いていきたいと思います♪ よろしくお願いします *^^*

上橋菜穂子さんの作品で他にお薦めなのが

『狐笛のかなた』という作品。
以前、人に薦められて読んだ作品です。


狐笛のかなた (新潮文庫)/上橋 菜穂子
¥620
Amazon.co.jp



☆あらすじ☆

夕暮れの枯野を、火色の毛皮を光らせて駆ける子狐。
猟犬に追われ、最期を覚悟した子狐を助けたのは、
ふしぎな娘だった。
 <使い魔>として生き、情けを受けることなく育った
霊狐・野火(のび)
 <聞き耳>の力とともに、重い運命をも亡き母から
受け継いだ・小夜(さよ)

隣り合う二つの国の憎しみに巻き込まれていく小夜と野火の

孤独でけなげな想い…。
そして、小夜と野火は過酷な運命に立ち向かってゆく。



この物語は「呪い」とか「使い魔」とかがでてきて、背景には
国どおしの憎みあい。
そんなテイストだからか暗い物語という印象も受けます。

しかし、自分の命を賭しても小夜を守ろうとする野火の想いや、
過酷な運命であっても向き合おうとする小夜の芯の強さ、
そして、何より小夜と野火の心の純粋さ、想いといったものが、
この物語の中で美しい輝きとなっています。


そして、さらにラスト。
春のやさしい陽射しに包まれように、心が温かく、そして、

幸せな気分になりました。
読後、しばらく物語の余韻に浸っていたほど。

そんな余韻のいい作品です。


ちなみに、この作品は、
 第42回野間児童文芸賞
 第51回産経児童出版文化賞<推薦>
を受賞。

児童文学賞だけど、そんなカテゴリーにとらわれず、
是非、大人にも読んで欲しい作品です。
読まないなんて、絶対もったいないです! ^^