
■時事ニュース的側面
<LED照明全体の国内市場は、2020年に4倍近くに上る>
(富士経済グループhttp://www.enplanet.com/Ja/Market/Data/y067.html)
LED照明機器全体の国内市場規模・利用割合は、
2010年 約 865億円
↓
2020年 約3180億円
と、爆発的に成長するといわれています。(!)
■なぜ、そんなに普及しはじめたのか?
↓
「長寿命で、省電力だから普及し始めている」。
・寿命は、白熱灯の10倍以上
・消費電力も、白熱灯の5分の1以下
・ちょっと価格は高いけど値下がり傾向
■なんで長持ち、省電力なの?
↓
LEDの省電力性といえば、
「日本の照明をぜ~んぶLEDに変えたら、
発電所5基分の電力を削減できる。」
と言われているくらいでね。
その凄さを理解するには、ちょっぴりLEDについて
お勉強する必要があります。
■そもそもLEDって何なのか?
↓
「Light Emitting Diode」
=「光を 放出する ダイオード(半導体)」
そのままでは、意味がわかりませんね…(・・;)
■LEDはなぜ光る?
↓
1分くらい動画を見るとわかる「LED照明の仕組み」
(Webサポートアニメーションhttp://www.nagatac.co.jp/animation/led_v2.htm)
上のアニメを見るのも「億劫(おっくう)・頭が痛くなる」
という、科学アレルギー体質の方(笑)向けに。
↓
僕から、この上ないくらい、ざっくりと解説します。

1行でいうと、
「(+)と(-)が、2種類の半導体の間で ぶつかって光る。」
(※専門的な理解をしたい方に向けた説明ではないので、
厳密には適切な表現ではないかもしれませんが、お許しください。)
■その一方、白熱灯が光る仕組みとは?
アニメーションhttp://www.nagatac.co.jp/animation/dc_v2.htm
簡単に言うと、
「フィラメント(金属の細い線)が、2000℃くらいに熱することで光る。」
■改めて、なんでLEDが省エネなのか?
中学の理科で習った、「エネルギー保存の法則」です。

「エネルギー保存の法則」…
左側のエネルギーの和と、右側のエネルギーの和は、
同じになるという事です。
(上)白熱灯は、90%が熱エネルギーとして浪費されてしまいます。
(下)LED照明は、ほぼ光エネルギーに変換されるのです。
同じ電気エネルギーを使用しても、
LED照明の方が、多くの光エネルギーを生み出してくれます。
■長寿命性については?
↓
素材の違いです。
・白熱灯→長く使っているとフィラメントが劣化して、切れてしまう。
・LED →セラミックス(耐熱性)で長持ちする。
■LED技術をここまで発展させたキーマンは誰?
↓
「赤崎勇氏 エジソンメダル賞2011年受賞者に内定」
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201108/2011081100893
LEDの発展に超・貢献されたのが、日本の赤崎勇先生です。
「エジソンメダル賞」とは、
「電気電子工学分野のノーベル賞」と言われています。
■青色発光ダイオードの研究開発は、すべて日本で行われた
LEDでは、基本三原色(赤・青・緑)のうち、
「青」だけが長い間、開発できていませんでした。
「青」の光が実現できないと、
原色を混ぜて作り出す「白」の光も、実現できなかったのです。
唯一、日本の赤崎先生達が あきらめずに研究をつづけ、
世界中から「実現不可能だ」と言われていた、
「青色発光ダイオードの実用化」を成功したのでした。
■実は照明以外にも、いろんなところで使われているLED
・携帯電話のバックライト
・屋外用大型ディスプレイ
・信号機
などなど。
冒頭にもありましたが、横浜コスモワールドの、
観覧車も LED照明で輝いています。
もう、「LED技術なんて俺には関係ない」とは言えませんね(笑)
■赤崎勇先生が、研究チームに言っていたという言葉
「研究を研究で終わらせるな。
実際に、商品化して 世の中の役に立つ物を作りなさい」
専門的なところを知りたい方へ
サイエンスチャンネル
「青色発光ダイオード開発物語」
http://sc-smn.jst.go.jp/8/bangumi.asp?i_series_code=D040506&i_renban_code=001