中学生の時、クラスに人気があってイキガっている男の子が二人いた。
まあ、早く言やあヤンキーなんだが、キレイめヤンキーといったところか。
彼らは二人とも体操部に所属していて、見た目もまあよく、そしてできるエースでもあった。
しかしそこはさすがヤンキー鼻にかけることもなく
「まじめにやるなんてアホらしい、俺ら体操に興味ないもん」みたいな主張ばかりしてくる。
裏返しのうざい自慢ではありますがね。でもキレイめヤンキーだから許した。
二人のヤンキーのうち一人のほうが、よく暗く薄ら笑いしかしない私に話しかけてきて
さすがのわたしも微妙にテンションはあがったものだ。
内容的にはほとんど罵倒にしか聞こえない気もするが
まあ、キレイ系とさしてはなせる機会を持たない私はホクホクしたものである。
私の事はさておき・・・・
中学も卒業の近づいた3年の春・・・友人が次々と高校に受かっていく中、こんな情報を耳にする
「体操部のエース二人がジャニーズに応募したらしい。」
たしかにあれだけの運動能力を持ってすれば、ジャニーズに必須のバク転もちょろいものであって
後は運だかオーラだかで判断されるのであろう。
その情報を聞いた時、クラスの女子がざわっとして落ち着かない雰囲気になったのを覚えている。
受かったらとおいい人になってしまうのか・・・・?
見た目も良い方だし、受かるかもしれない。
その時彼らは間違いなく私たちのアイドルに昇華していた。
しかし・・・・
しばらくして、
「一次審査で落ちたらしいよ」
という噂が飛び交う。
彼らを見るともう以前の様なキラキラ感はなく、どんよりとしていた。
しかも少し挙動不審に見えた。人を避けている様に見えたし仲間のグループともつるんでなかった
本当に落ちたようだ・・・
彼らがジャニーズを落ちたとともに、彼らの人気はどんどん落ちていった。
女子の黄色い歓声はもはや暗黒のバッシングへと変貌し、いつしか彼らを見向きもしなくなった・・・・。
そのときは私もすっかり、「あいつらに話しかけられたからってホクついてたなんてアホらし・・・」などと
酷く悪態をついたものだ。
ジャニーズは、天国か地獄か二つに一つ。
受かればみんなのアイドル、落ちればバッシングの嵐・・・
危うい禁断のルーレットに足を踏み入れた彼らの勇気は認めざるを得ない。
以前地元にもだったときに、その彼らが道路工事の仕事についているときいた。
普通に社会の役に立ってまじめにいきている。
今度帰ったら、久々に会って昔話に花を咲かせてみようと思う。
(なんて事は絶対にしない自信が私にはある。なぜなら人見知りレベルが尋常でなく高いからだ。
そんな気もないのにさらりと嘘をついてみました。)
J










