私が歌詞を提供したこの歌には、特別の思い入れがあります。
この歌詞は、主人公が悲しみや失望を抱えながらも、龍飛崎という場所で、自分の感情を整理し、希望を見出す過程を描いています。
1番は、主人公が愛する人との別れに、悲しみを抱えながらも、そのまま波間に消え去りたいと思って、思い出の龍飛崎を訪れます。
過去の思い出が胸を冷たくし、龍飛崎の荒れた風と波の中で苦悩しています。
2番は、主人公は過去の思い出に対する思いを胸に抱きながら、かつて恋人と一緒に歩いた龍見橋に立ちます。夕焼けに染まる津軽の海が心を暖め、主人公の沈んだ心を、暖めてくれます。
3番は、主人公は希望を失っていましたが、風に乗って押し寄せるまるで龍飛の龍が飛び立つような白い波の躍動感、灯台の灯りが龍の道しるべとなり、止まっていた彼の心が、少しずつ前へと、動き始めます。
全体を通して、主人公は悲しみや失望を抱えながらも、龍飛崎という場所で、新たな希望を見出して行く、そのような歌詞の内容です。
歌手の福本まさるさんに提供した楽曲ですが、
福本さんに提供する前に、この歌のガイドボーカルをつとめたのは、歌の大好きな、私の前ファンクラブ会長でした。
この曲のガイドボーカルをしてもらうにあたり、この歌詞の意味を理解して、個人レッスンして、レコーディングした日のことが、思い出されます。
初のガイドボーカル役で、真面目に、熱心に、練習しておりました。
急にあちらに旅立ってから、半年以上たっても、まだ、帰ってくるような気がしてなりません。
あの頃は、幸せの絶頂にいたはずでしたよね?
逢いたくてたまらなかった人に逢えて、私に、この幸せにであえたのは、じゅんさんのおかげだと、感謝、感謝って、いってましたよね?
ほんとに、ショック過ぎて、昨年の夏、あれから、私は、多忙だったから、頑張るしかなかったから、責任感だけで、ここまで、頑張って継続していますが、
あまりのショックから、まだまだ、立ち直れていないです。
カラオケに入ったら、風の龍飛崎、真っ先に唄うと言ってたあの頃の前向きな姿はなんだったのか、
素人ながら歌好きのみなさんと、ミニライブをやるんだと、ウクレレを弾きながら、自己練習しだしていたでしょ?
なぜ、中途半端に。。。
幸せ過ぎて思い残すことはないって?急にそんなこと言い出して、
あんなに人生の後半を、音楽と共に楽しんでいたのに、
中途半端に投げ出してしまって、周りにとても配慮する人だったのに、
周りがどれだけショックか、考えられる人だったはず、
しばらくは、怒りさえ感じていました。
もう、怒ってはいけないこともわかってるけど、
まだ、怒ってますよ。
福本まさるさんのレコーディングのときは、
ショック状態から止まらなくなった咳を、なんとか乗りきり、
急なストレスから、持病の肺を一気に悪くしてしまい、最悪な体調でした。
何とか、自力で乗りきったものの、
軽症でわずかにしか進行しないでがんばってた私の肺の難病(進行性の病気)は、おかげで、一気に、重症の一歩手前まで進んでしまいましたよ。
今は、少し唄いすぎると、息苦しいし、
踏み切りの赤信号を駆け足すると、30分ほどは、息苦しい。
全身の炎症の値も悪化、手や足の関節は痛くて朝早くは、とても辛い。
きっと、天国から謝ってるだろうな。
これ以上、肺の進行を早めないように、注意して、お仕事をやろうと思っています。少しでも、長く唄っていたいので。
だって、私の得意は、歌しかないもの。
他に取り柄がない私なので。
だから、天国から、謝ってるなら、あなたがガイドボーカルに初挑戦した、「風の龍飛崎」を、応援してね。
「風の龍飛崎」のガイドボーカルさん、よろしくお願いします。