身体の話の途中ではありますが、ワンコの話になります。

 やっちゃんが虹の橋を渡って早くも一年半がたちます。その間に里親会で知り合ったワンコたちが次々と虹の橋を渡りました。

 長く闘病した子、直前まで普通に生活していたのに突然逝ってしまった子、シニア期の過ごし方も最後のあり方も本当に其々。でもどの子もたくさんの物を家族に残していってくれたと思います。

 やっちゃんはたくさんの思い出とともに沢山の人と私たち夫婦をつないでいってくれました。

 遠距離通勤で地元に繋がりのなかったおとーさんもやっちゃんの散歩でたくさんのお友だちが出来ました。おかーさんも未だにやっちゃんの散歩で知り合ったお友だちと仲良くさせてもらっています。

 でも、この何日かで立て続けに2匹のワンコが虹の橋を渡ってしまいました。

 火曜日の朝早く突然インタフォンがなりました。出てみると柴犬のゆりちゃんのおかーさん。

「昨夜、ゆりが亡くなったの。いいお顔してるからお別れの前に顔を見にきてくれる?」との事。

ゆりちゃんはやっちゃんと同じくらいの年齢で犬好きのご夫婦に保健所から引き取られた子。穏やかで大人しくて衰えても吠えたり暴れたりといった症状も出ていなかった可愛い子でした。足が衰えて外に出なくなったので会わなくなって「どうしてるかな?」と気にしていた子でした。家庭菜園に行っていたおとーさんを迎えに行って2人でお別れに行ってきました。最後はやはり、食が細くなっていたようで一回りくらい小さくなっていましたが、お母さんの心尽くしのお花に囲まれて穏やかな優しいお顔をしていました。

 そして、今朝、自治会の用事で集会所に出かけたお父さんが「お母さんのお友達のソラちゃんが亡くなったって近所の方が言ってたけど」という情報を持って帰ってきました。

 ソラちゃんとママさんはやっちゃんが亡くなってからも頻繁に一緒にお散歩を一緒にしていました。最近、なかなか会えなかったけど前に会った時に「腫瘍が出来ていて手術する事になった」という話は聞いていましたけど、術後も数回会うチャンスがあって自分の足でしっかりお散歩していましたし、何日か前におとーさんが散歩の途中で会って「あまり元気はなかったけど、ちゃんと散歩してたよ」と言っていたのでビックリしました。とりあえず、夕方にママさんを訪ねて見ました。「この間、お父さんが見た時に散歩してたって言ってたのに」と言うと「だって昨日も散歩してたのよ」と仰るのです。

 よくお話を伺うと最近、食べなくなってふやかして柔らかくしたフードにしたり、シリンジ使おうとしたりと色々と試していたそう。それでもお散歩は「どうする?お散歩行く?」と聞くとケージから出てきて外で用を足していたそう。

昨日の夕方も「どうする?」と聞くと自ら外に出たので家の近所を歩いていたら用も足してその後段々と頭が下がってトボトボとしてきたので「抱っこしてあげようか?」と声をかけて抱き上げるとそのままの状態でママの腕の中で虹の橋を渡ったそうです。

 最後まで自分の足で歩いて最後はママの腕の中で・・立派だったね。パパが入院中で寂しいママを最後まで支えたね。

 ゆりちゃんも子供さんのいないお父さん、お母さんの我が子として最後まで任務を全うしたね。

 みんなみんな生まれてきた意味があって、それぞれ任務を全うして虹の橋を渡って行ったね。

 残された人間はそんな我が子に恥じないように暮らしていかねばと新たな気持ちになりました。

 ゆりちゃんもソラちゃんも愛想ないやっちゃんを良く分かってくれているのであちらでも仲良くしてくれる事でしょう。


みんなとよく歩いた散歩道。「みんな来てくれたよ〜