最後の通し稽古のため

稽古場に入った。


今回、衣装を担当してくれている役者が 


お待たせしました!


と、秀吉の衣装を手渡してくれた。


寸法直しと、破れたところを補強


大量の衣装の補修で 

寝ずに作業してくれたのが分かり

ただただ感謝しかなかった。


今回、若手たちが

みんなで手分けして

衣装・小道具を作ってくれた。


稽古でヘトヘトになった後に

みんなで作業してくれた。


できることを全力で


そんなみんなの想いのこもった

衣装を纏い

小道具を持ち

その想いに恥じない芝居をしようと

最後の稽古に臨もうとしていた。


制作から声が掛かる。


今日の通しは行いません

とりあえず待機してください。


直前の変更


みんな、その意味を感じたのか

喋る者は一人もいなかった。


重苦しい待機時間


時が止まったようだった。


そして主宰から


公演中止が伝えられた。


みな放心状態

ところどころですすり泣きが聞こえた。



この時期の公演の難しさを改めて感じた。


楽しみにしてくれていた皆様


本当に、申し訳ありません。


この時期でも劇場に

足を運んでくれようとしてくれた皆様


本当に、申し訳ありません。


そして、皆様の応援 

本当にありがとうございました。


まだ、頭が整理できませんが

今はただ、関係者の1日でも早い

体調回復を願うばかりです。


誰でもなり得る状況

誰のせいでもない。


そして


みんなを守るため

お客様を守るため

演劇を守るために

直前でも公演中止を決断してくれた

BOWには、感謝しかありません。


ありがとうございました。


このような結果になり残念ではありますが

みなで共有した時間、想いは

きっと、先に繋がるのだと思います。


この仲間たちと共に

舞台にあがれる日を楽しみに

また今日から歩いていきます。


BOW 7th『石川五右衛門』

応援いただき

本当にありがとうございました。