小学校、高学年の頃だと思う。
高校は、県外の高校に行こう!
と、一緒に話していた友達がいた。
二人で部屋を借りて
下宿生活をしよー
とか言っていた。
どんな部屋にする?
友達と部屋の間取りを
絵に描きはじめた。
学校で、ひとしきり盛り上がり
帰宅してからもその熱が冷めずに
家でひとり
想像しながら間取りを描いた。
県外に進学するのが珍しい田舎では
それは、想像というより妄想だった。
三上は、妄想少年だった。
翌日
これ、どう?
友達に見せると
えっ?あ、良いんじゃない
と、少年ジャンプを片手に
素っ気なく言われた。
もう冷めてるじゃん!
と思いながらも
三上は、それからも
ひとり、間取りを描き続けた。
時が経ち
その友達は、地元の高校に進み
三上は、八王子の高校で寮生活をはじめた。
三上は、妄想少年だった。
そして、妄想中年に仕上がった。
今日も楽しいことを、想像…
いや、妄想しよっと!
と、思ったそんな朝です。
想像を越えた妄想を現実にするために
ぼくらの挑戦は続きます。