役者の役作りの仕方は、様々だ。
大きく分けると
前もって、役のバックボーンを考え
細かい演技プランを決めてから
稽古に臨むタイプ
稽古の中で
相手の出方、雰囲気を感じてから
役に落とし込んでいくタイプ
が、いるように思う。
三上は、後者だ。
どちらが良いという訳ではないが
三上は、実際に動いてみて
相手のセリフを聴いてみて
どう感情が動くかを感じてから
考えるようにしている。
芝居をはじめた頃は
事前に考え、演技プランを立てていたが
稽古に入ると
思っていた通りに
いかないことが多かった。
考え方が浅いということも
あったのだろうが
稽古が進む度に変化していく感情を
事前に考え、演技プランを立てる
非効率さを感じた。
また、決め過ぎると
変更になった時に
すぐに変えることができない
自分の対応力の無さも感じていた。
それからは、台本を読んだときの
役の印象だけを持って
稽古に臨むようになった。
現在でも、それは続いている。
外組では、みんな慣れたものだが
他所に出演すると
稽古が進むにつれ変化していく芝居に
出来るんだから
はじめから演ってください!
とか、言われる。
手を抜いている訳ではない
はじめから出来る訳でもない。
稽古しながら
感じながら作っているので
そうなっている。
役者は生き様
と思っている三上は
当然、普段の思考もそうなっている。
やりながら、感じながら作る。
なので
とりあえず、やってみよう!
やりながら考えよー
で
大丈夫!なんとかなるっ
と、なっているのだと思う。
だが、そう思わない人は
一定数いる
いや、そう思わない人の方が
多いのだと思う。
三上の感覚にはない
そういう指標を先に示していくことが
みんなで動く時には
必要なのだということを
今更ながら感じている。
そんな足りない三上を
フォローしてくれる仲間には
本当に感謝しかない。
感謝、感謝と甘えていないで
人生という稽古も、もう後半戦
そろそろ出来るところを
見せておくれ!
と、自分で思ったそんな朝です。
感じたことを実行せよ!と
自分で喝を入れながら
ぼくらの挑戦は続きます。