昨日、車を運転している時に
お、お腹が痛い…
突然、トイレに行きたくなった。
目的地まで、あと10分
着くまでもつか…
いや、無理だな。
早々と判断した三上の額には
冷や汗が滲んでいた。
運転中に漏らすという経験を
45歳ですることになるのか
と諦めかけた時
近くの公園に公衆トイレが
あったことを思い出し
公園に急いだ。
車を止め
足早に公衆トイレに向かう。
走ったら出ちゃう!
走らないと間に合わない!
絶妙なスピードを保ちつつ
公衆トイレの場所に行ってみると
以前とは様変わりしたトイレが
そこにあった。
半透明のスケルトン公衆トイレ。
表からも、中の便器がハッキリと見えている。
な、なんじゃコレは⁈
前に説明書きがあり
読んでみると
中から鍵を掛けると曇りガラスになり
中が見えないと書いてある。
ほんとに⁈
恐る恐る、中に入ってみる。
もう外は、薄暗くなっていたので
中の電気がガラスに反射していてミラー状態
鍵を掛ける前から、中から外が見えない。
鍵を掛けてみる。
曇りガラスに変化したのか、全く分からない。
これ、外から見えてないの⁇
公園には、まだ大勢の子供達と
お母さん達がいる。
迫りくる便意
考えてる時間はもはやないっ
よし、一回出よう!
ハイテクを信じきれないおじさんは
一度、外に出て様子を伺うことに。
とにかく
誰かが入り、ほんとに曇りガラスになるのか
確認したい。
足を止めると漏れそうなので
ウロウロしながら様子を伺う。
しかし、便意は待ってくれない。
もう我慢の限界、行くしかない!
と覚悟を決めた時
一人のタクシー運転手さんが
トイレ前に立ち止まった。
首を傾げながら
説明書きを読んでる。
早よ、入らんかーいっ!
運転手さんが中に入った。
キョロキョロと周りを見渡し
鍵を掛けずに用を足し出した。
鍵を掛けんかーいっ!
鍵をしないと曇りガラスにはならんのよ
説明を、よく読めっ〜
スッキリとした顔をして
出てきた運転手さん。
まる見えだったけどね。
しかし、三上に残された時間は
もうない。
意を決っしてトイレに!
鍵を掛け
見られても良いように
いつもより背筋を伸ばして便器に座るのが
精一杯だった。
さすがに、あの緊張感のなか
スッキリするまで頑張れなかったので
とりあえずのモノだけ出し
残便感たっぷりでトイレを後にした。
テクノロジーの進歩についていかないと
満足にトイレもできない時代に
なったのだな〜としみじみ思った
昨日の出来事です。
新しいものを受け入れながら
ぼくらの挑戦は続きます。