三上は、緊張しないほうだと思う。

もちろん、芝居をはじめた頃は
吐きそうなくらい緊張していた。

経験を積んだからと言えば聞こえは良いが
たぶん慣れたんだと思う。

慣れ

イイ意味にもとれるし 
ワルい意味にもとれる。

日本語って、難しいっすね!

芝居を続けていると
昨日までデキなかった事が
ある日突然、デキるようになる瞬間を
経験する。

三上だけ⁇

いや、確認してないけど
たぶんみんな経験していると思う。

そして、振り返ると
なんで、こんなことがデキなかったのか?
と不思議に思う。

三上は、若手に

「芝居は、慣れだから」

と、よく言っている。

心理学などの世界に
コンフォートゾーンという言葉がある。

心地の良い空間

という意味だが
脳の中の情報処理は
このコンフォートゾーンを通して
行われ、それが反応として出ている。

よく、ホームとアウェイで
実力差を感じることがある。

これにはコンフォートゾーンが
深く関わっている。

ホームでは、脳はコンフォートゾーンと
理解しているので、いつも通りの
実力が発揮できるが
アウェイでは、敵に備えて身構えるので
筋肉は硬直し、実力が出しきれない。

筋肉が硬直すれば、呼吸も浅くなり
思考にも影響する。

スポーツでは肉体的に
たとえば試験など、頭を使う場面でも
コンフォートゾーンの影響を受けているらしい。

コンフォートゾーンを広げるためには
経験して慣れていくしかない。

一方で

コンフォートゾーンには
怖い一面もある。

人はコンフォートゾーンを維持しようという
性質がある。

そして、コンフォートゾーンは
過去の経験からできている。

コンフォートゾーンの外の目標に対しては
無意識に達成させないように働く。

人が、天才的にやらない理由を考え出せる
仕組みがここにある。

習慣化

毎日コツコツやって習慣にして
思考を変え、行動を変える。

緊張せずに実力を発揮するために
慣れる

言葉にすると簡単だが
調べていくと、深い理由があることに
驚きを隠せない、そんな朝です。

緊張と慣れ

このキンチョウの夏も
ぼくらの挑戦は続きます。