2007年問題(「技術」と「技能」について(1)) | 明日の日本と自分が今日よりちょっぴり成長するために ~某経済官庁若手キャリアの政策ブログ~

2007年問題(「技術」と「技能」について(1))

ちょうど役所もお休みなので、連日ですが更新させていただきます。

今回は「技術」と「技能」の話を書きたいと思います。


「技術」と「技能」をきっちり分けるのは難しいところですが、とりあえず今回は、「技能」とは与えられた設備能力の中で、設備を活用し、生産性を上げること、「技術」とはその設備自体の能力を上げて、生産性を上げること、とします。


2007年問題による人手不足への警鐘が新聞に頻繁に取り上げられています。団塊世代は労働量としても確かに重要ですが、この団塊世代の「技能」が後の世代に受け継がれず退職してしまうのが、今後、大きな問題となる気がします。


それは、やはり製造業ということになると、中国の台頭との比較にどうしてもなってしまうのですが、実は中国の工場には2面性があり、1つは人手を駆使した労働集約的な工場、そして、もう1つは最新鋭の設備を導入した資本集約的な工場です。

その2つのうち、今後日本の競争相手になるのは後者の資本集約的な工場となってくるはずです。


中国には最新鋭の設備は導入したものの、それを動かす「技能」がないために、1年以上も稼働していない工場があるという話も聞きます。そして、その問題解決のために、高額で日本の退職した労働者を再雇用しようとしている中国の企業もいるようです。


こうした背景には日本には世界最強のプラント(製造設備)製造企業がいて、メイドインジャパンの機械が中国を始め全世界へと輸出されているという現状があります。


今後も日本が競争力を維持・強化するためには、実は製造設備が海外へと輸出されることで、容易に追いつかれてしまう「技術」ではなく、同じ製造設備を使っても競争に勝つために、「技能」を重視し、受け継いでいくことが必要不可欠だと思います。


いかに「技能」を受け継いでいくかは難しい問題ですが、次回ちょっと考えてみようと思います。