もうすぐ7月ですね!これから日中の
気温もドンドン上がってきますね。暑い夏が近づくにつれ
て大問題となるのが熱中症対策のスポーツドリンク(清涼
飲料水)です。
昔からのポカリスエットやアクエリアス、最近のものだと
グリーンダカラとか、全て異性化糖(果糖ブドウ糖液糖な
ど)、果糖、ブドウ糖などがたっぷり入っていますし…そ
んなもの運動後や熱中症対策として毎日のように飲んでい
たらアタマも身体もおかしくなってしまいますよね…もち
ろん歯も歯周組織も口腔粘膜もおかしくなりますからね!
下記に各スポーツドリンク系や○○ウォーター系の炭水化
物(ほとんどすべてが糖質)の量をまとめてみました。
炭水化物の多い順から(100g当たり)
・ カルピスウォーター(カルピス) 11.1g(500m
l中に55.5g)
・ ソルティライチ(KIRIN) 8.4g(500ml中
に42.0g)
・ ポカリスエット(大塚製薬) 6.2g(500ml中に
31.0g)
※ ビタミンウォーター(サントリー) 5.2g(500m
l中に26.0g)
※ レモンウォーター(武田食品工業) 5.2g(500m
l中に26.0g)
※ アクエリアス(日本コカコーラ) 4.7g(500ml
中に23.5g)
・ トロピカーナ ココナッツウォーター(KIRIN) 4.5g(500
ml中に22.5g)
・ グリーン ダカラ(サントリー) 4.4g(500ml中に22.
0g)
※ アミノバリュー(大塚製薬) 3.6g(500ml中に
18.0g)
※ スーパーH2O(アサヒ) 2.9g(500ml中に1
4.5g)
※ アミノバイタル ボディリフレッシュ(味の素) 2.9g(500ml中
に14.5g)
※ ポカリスエット イオンウォーター(大塚製薬) 2.8g(500ml中
に14.0g)
※ アミノサプリ(KIRIN) 2.0g(500ml中に
10.0g)
ポカリスエット500ml1本中には(炭水化物31.0
g)、小さめの角砂糖で約9個も入っている計算になりま
す。カルピスウォーターにいたっては、500ml1本中
に(炭水化物55.5g)角砂糖がなんと約16個も入っ
ていることになります。
上記でも炭水化物が少なめのドリンクには、糖質の代わり
にもれなく人工甘味料(スクラロース、アスパルテーム、
アセスルファムK、L-フェニルアラニン化合物)などが
入ってきます。糖質がさほど少なくないドリンクでもスク
ラロースが入っているものもありますので要注意です(上
記のドリンクの中で ※ がついているものは人工甘味料入りです)!糖質をカット
するともれなく人工甘味料がついてくる…不健康の悪循環
ですね…
また、運動後は交感神経が緊張し、それにより分泌された
アドレナリンやコルチゾールの働きにより(肝臓でのタン
パク質の糖化を促進)、血糖値が上昇する傾向にあります
。そこにスポーツドリンクの大量の糖質が加わると、さら
に血糖値を急激に上げてしまうことになります。すると血
液中の浸透圧が高くなり、電解質のバランスが崩れ、最終
的に細胞内の水分は外へ流出してしまいます。これにより
水分を摂っているのにも関わらず、細胞内が脱水症状とな
ってしまう危険性があります。
結論から言うと、熱中症対策には糖質入りのスポーツドリ
ンクなんて全く必要ありません!!
それではスポーツドリンクを飲まないとすると、どのよう
な飲み物で水分補給(熱中症対策)をしたら良いのでしょ
うか?
基本的には、「ミネラルウォーター」又は「むぎ茶」などで十
分です!普通の水であったとしてもこまめに飲んで、その
後の食事で発汗などで失った少量の塩分を補いましょう。
また最近では「ウォーターローディング」というスポーツ
の世界で注目されている水分補給法もあります。これは試
合(運動)前の一定期間、毎日1~1.5ℓの水を少しず
つ摂取することで、体を常に水で満たしておくという方法
です。すると試合(運動)中、発汗により水分を失っても
、運動能力の低下や熱中症などを防ぐことができるという
訳です。
よくスポーツドリンクを飲むくらいなら…
「水飲んで岩塩でも舐めておいてください!」
「水飲んで梅干しでも食べててください!」
とか言われることも多いですが、野外で激しい運動をして
、玉のような汗を大量にしかも長時間かくようなことがな
い限り、発汗によって塩分が喪失することはありません。
私たち日本人は、塩分に関しては必要量をはるかに上回る
量を普段の食事で摂取しているため(世界的に見ても塩分
摂取多い国です)、日常生活でジワジワと汗をかく程度の
場合には、さらに意識して塩分を補給する必要はないので
す。
そもそも熱中症というものは、気温や湿度の高い環境下で
の水分&ミネラル不足という問題以前に、睡眠不足や朝食
などを抜いている場合など、発症リスクが上がります。始
業前には栄養を考えた朝食をしっかり摂り、就業後は夜更
かしをせず睡眠時間を十分にとるなど、規則正しい生活を
送ることが大切です。
その中で最も重要なのが日々の食事の中での「タンパク質
の摂取」です。
体内においてアミノ酸からタンパク質が合成されると(ペ
プチド結合すると)、1つの水分子がつくられます。十分
なタンパク質の摂取によって、アミノ酸が足りていて、そ
れを材料としてタンパク質が再び合成されることで、細胞
内に水分子を蓄えることができるようになり、脱水を防ぐ
ことができるのです。
また、日頃からタンパク質を摂取していると、体内にてア
ルブミンが作られるようになります。アルブミンには水分
を保持する働きがあるため、血液中にアルブミンが増える
と(血清アルブミン)、水分が引き込まれ循環血液量が増
えるのです。血液は、汗の材料でもあるため、循環血液量
が増えると、汗をかきやすくなったり、皮膚血流の増加に
よる熱放散をしやすくなったりして、体温が上がりにくい
体になるのです。分かり易くいえば、アルブミンは体に水を貯えておくスポンジの様なものと考えて下さい。
血液中のアルブミン量が減少すれば、血管外に水がたま
って「むくみ」や「腹水」、「筋肉障害」などを起こしま
す。さらに、アルブミン量が少ない状態が続くと「心筋梗
塞や脳梗塞」など、血管の病気も起こりやすくなり、さら
には免疫力の低下も起こるようになります。
(前述したように)逆に血液中のアルブミンの量が十分で
あると、水分が引き込まれ循環血液量が増えることで熱中
症対策につながるのです。
アルブミン値を上げる食品には
・ 肉類や卵
・ チーズやヨーグルトなどの乳製品
・ 豆腐や納豆など大豆タンパク
・ 魚類
などのタンパク質(主に動物性タンパク質)が上げられま
す。もちろん、代謝や補酵素として重要なビタミンやミネ
ラルも同様に摂取することも大切です。
夏本番になる前から、しっかりと食生活の改善を行って日
頃からタンパク質をしっかり摂るようにしましょう。そし
て熱中症に負けない強い身体作りを心がけていきましょう
。
ご注意:
別の基礎疾患などがあり、タンパク質の摂取に制限がある
場合、またはタンパク質の摂取の仕方に偏りがある場合に
は、かえって健康を害する恐れもあります。またタンパク
質不足が解消されていない状態で(またはタンパク質の摂
取が十分な場合でも)熱中症などを発症してしまった(ま
たはその疑いがある)場合には、速やかに水分等の補給を
して、適切な処置を行い、医療機関を受診するようにして
くださいm(_ _)m
参考資料:
エビアンHP「スポーツ界で注目の水分補給 ウォーターローディング法」
ためしてガッテン「血液からツヨくなる!熱中症で死ぬも
んかSP」



