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今回も長文ですみません…
つい先日、アメリカにおいて2018年までに(ここ3年以内に)
トランス脂肪酸を全面禁止することが発表されましたね。さて、これを受けて日本はどう対応していくのでしょうか?
今回は私がコツコツ電話調査した、
ファーストフード店でのトランス脂肪酸の使用状況について書いてみました。
以前よりは少し認知度は増してきたような気はしますが、まだ飽和脂肪酸は身体に悪く、植物油脂はヘルシーで身体に良いというイメージが根強い気がします。私が担当する学校の学生たちに聞いてみても、クラスの過半数が
「マーガリン」を食しており、それが身体に良くない油脂であることを知りません。
マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド、クリームなどに多く含まれる
「トランス脂肪酸」は、工業的に主に植物油(または魚油)を脱臭のために高熱処理したり、人工的に
水素を添加して
「硬化油」に精製加工したりする過程で(詳しくはシス型結合をトランス型に変化させる「エライジン化」ことで)副産物として生成されます。食品の安定化(長期保存)や使い易さ、またサクサクとした食感を得るために様々な商品に使われています。
トランス脂肪酸は、善玉(HDL)コレステロールを減らし、悪玉(LDL)コレステロールを増やすため(まぁコレスレロールの悪玉善玉はどうでもいいんですが)、それ以外の脂肪酸とのバランスを欠いて多く摂取した場合は、
心臓疾患(狭心症、心筋梗塞)、アレルギー(アトピー性皮膚炎、花粉症)、流産、死産、低体重出生、子宮内膜症、精神疾患(うつやパニック障害)などのリスクが高まると言われています。欧米諸国ではトランス脂肪酸の食品への表示や含有量の規制が厳しく行われています。一方、日本の食品安全委員会は、トランス脂肪酸の摂取量について日本人のほとんどがWHOの目標である総エネルギー摂取量の1%未満であり、また、健康への影響を評価できるレベルを下回っていることから、通常の食生活では健康への影響は小さいとして規制をしていません。端的にいうと、日本においては明確な表示義務も無く、無規制で民間任せという状態なのです。
どんなに身体に良いとされる油脂でも摂りすぎると健康を害する可能性があります。
ただこの食べるプラスチックとも表現されることもある「トランス脂肪酸(副産物)」、さらには人工的に水素を添加して精製された「硬化油」について、私はあえて生物が口にするものでなないことを訴えていきたいです。今回は、各ファーストフード店舗のフライオイルの調査。特にトランス脂肪酸の使用状況についていろいろと電話やメールでの問い合わせ調査してみましたので、覚え書き資料程度にご報告します。
質問内容は大きく分けて、
『質問1:フライオイルにトランス脂肪酸を使用していますか?また添加物はどんなものを使用していますか?』
『質問2:フライオイル以外にも、パンなどを作る際にはトランス脂肪酸は使用していますか?』
の2つです。調査対象は、
マクドナルド、ミスタードーナツ、ケンタッキーフライドチキン、ロッテリア、モスバーガー、バーガーキング、サブウェイの7店舗です。(私が住んでいるのは中部地方なので、地域性があることをお許しください笑)
以下にその詳細を示します。(かなり長文ですのでお時間のあるときに読んでください…笑)
★【ミスタードーナツの回答(電話対応:Iさま)】質問1:フライオイルは2007年12月よりトランス脂肪酸値を大幅に抑えたオイルを採用したとのことですが、低トランス脂肪酸の内容を詳しく教えてください。
回答:フライオイルに植物油として使っているのはコーン油(遺伝子組換不分別)、パーム油であり、酸化防止剤としてビタミンE(天然大豆由来)、消泡剤としてシリコーン、乳化剤としてグリセリン脂肪酸エステルを配合した低トランス脂肪酸オイルを使用しております。
トランス脂肪酸の低減方法として、オイルのほかに「ミックス粉」「コーティング素材」といった原材料についても研究・開発を重ねた結果、以前はドーナツ1個当たり平均1~1.5g含まれていたトランス脂肪酸を、(2007年12月より)平均約0.25gまで低減させることに成功しました。
質問2:フライオイル以外にもドーナツ生地自体にもマーガリンなどのトランス脂肪酸は含まれているのですか?また含まれているのならばどのドーナツに多く含まれているのですか?
回答:代表的なドーナツを例にとりますと、フレンチクルーラーにはマーガリンが含まれております。どの種類のドーナツ生地に一番多く含まれているかというご質問にはお答えいたしかねます。
★【ケンタッキーフライドチキンの回答(電話対応:Kさま)】
質問1:フライオイルは2006年よりトランス脂肪酸値の含有量を1/16に減少させたとのことですが、現在のトランス脂肪酸の内容について詳しく教えてください。
回答:フライオイルに植物油として使っているのはパーム油、コーン油(遺伝子組換不分別)、大豆油(遺伝子組換不分別)と用い、水素添加したトランス脂肪酸(すなわちショートニング)を使用しています。添加物として乳化剤は使用していませんが、その他の添加物については不明 (教えられない)です。
質問2:フライオイル以外にも、ビスケットやバンズを作る際にはトランス脂肪酸は使用していますか?
回答:ビスケットやサンドに用いるパン(バンズ)にショートニングを使用しています。
※ ケンタッキーがトランス脂肪酸を止めない理由は、やはりサクサクとした食感を大切にするためとのこと。★【ロッテリアの回答(電話対応:Kさま)】質問1:フライオイルにトランス脂肪酸を使用していますか?また添加物はどんなものを使用していますか?
回答:フライオイルに植物油として使っているのはパーム油のみ。人工的なトランス脂肪酸は一切含まれておりません。添加物は消泡剤としてシリコーンを使用、乳化剤の使用の有無については教えられないとのこと。
質問2:フライオイル以外にも、バンズを作る際にはトランス脂肪酸は使用していますか?
回答:パン(バンズ)にショートニングを使用しています。
★【モスバーガーの回答(電話対応:Aさま)】質問1:フライオイルにトランス脂肪酸を使用していますか?また添加物はどんなものを使用していますか?
回答:フライオイルに植物油として使っているのは、菜種油(マレーシア産)、パームオレイン(カナダ&オーストラリア)。全て遺伝子組み換えでないものを使用しています。また人工的なトランス脂肪酸は一切含まれておりません。添加物は、酸化防止剤としてビタミンE、消泡剤としてシリコーンを使用、乳化剤は使用していません。
※ 表示義務のないものも含め、全ての食材で遺伝子組換え不分別のものは(会社の方針で)使用しないことにしています!!質問2:フライオイル以外にも、バンズを作る際にはトランス脂肪酸は使用していますか?
回答:パン(バンズ)にショートニングを使用しています。
※ 非常にしっかりとした対応で的確に質問に答えて下さいました!!★【バーガーキングの回答(電話対応:Jさま)】
質問1:フライオイルにトランス脂肪酸を使用していますか?また添加物はどんなものを使用していますか?
回答:フライオイルに植物油として使っているのは液体のパーム油(果肉から作られるパームオイル)と固形のパームステアリン(種子の部分から採れるパーム核油)であり、人工的なトランス脂肪酸を使用しているか?添加物の内容については不明 (教えられない)です。
※ フライオイルにトランス脂肪酸を使用しているかの問いに対して回答を拒んだのはバーガーキングだけである!!質問2:フライオイル以外にも、バンズを作る際にはトランス脂肪酸は使用していますか?
回答:パン(バンズ)にショートニングを使用しています。
★【サブウェイの回答(電話対応:Iさま、Kさま)】(番外編)
質問1:フライオイルにトランス脂肪酸を使用していますか?また添加物はどんなものを使用していますか?
回答:店舗にはフライヤーが無く、ポテト(オーブンポテト)はアメリカで調理されたものを冷凍で輸入し、店舗内にてオーブンで温めて提供しています。アメリカ製造時のフライオイルは、植物油(大豆油、綿実油、菜種油、コーン油、など)であり、すべて遺伝子組換え不分別です。添加物の内容は不明です。フライオイルのトランス脂肪酸は100gに対して0.2g(0.2%)以下になるよう規制されています。
質問2:フライオイル以外にも、ブレッドを作る際にはトランス脂肪酸は使用していますか?
回答:ブレッドには下記の5種類がありますが、フラットブレッド以外の4つは日本の工場で生地をつくり、それを各店舗内で焼成しています。トランス脂肪酸の使用の有無について以下の通りです。ブレッド系はトランス脂肪酸が0.1%(重量比)以下になるようにしています。
☆ホワイト…ショートニングを使用。
☆セサミ…ショートニングを使用。
☆ウィート…ショートニングを使用。
☆ハニーオーツ…ショートニングを使用。
☆フラットブレッド…アメリカで作られ日本へ輸入。使用している植物油脂(大豆油)は遺伝子組換え不分別。
※「野菜のサブウェイ」と言われるように、通年で使用する4種類の野菜(レタス、トマト、たまねぎ、ピーマン)の年間使用量約4千4百トンのうち、8割強の3千7百トン(2013年度実績。一部推計。)を国内で調達しているそうです。また2014年度より、パンに使用する小麦の15%を国産に切り替え、そのうちの約6割に北海道産の「ゆめちから」を配合する等、積極的に国産原料を使用する取り組みを実施しているとのこと。(以上SUBWAY HPより)
皆さんが一番関心かると思われる、マクドナルドの回答ですが…電話対応を「正確なお答えが出来ない可能性がある」という理由で断られ、その後すぐにメールにて問い合わせたのにも関わらず、2週間弱返答がない状態でした。
総評としては、電話対応の接客も含め、一番消費者の安全を考えている店舗はやはり「モスバーガー」でした。オイルも含め、遺伝子組換え食材を使わないという考えが素晴らしいと思います。次に評価できるのは「ロッテリア」です。人工的なトランス脂肪酸を早くから排除していた試みが評価できます。「ケンタッキーフライドチキン」と「ミスタードーナツ」は少しでもトランス脂肪酸を減らそうと企業努力はされているようですね。「サブウェイ」はお店にフライヤーがないので番外編ですが、野菜に対する取り組みは他の店舗よりも少し評価できますね。「バーガーキング」に関しては、人工的なトランス脂肪酸を使用しているかどうか、添加物の内容についての問いに答えてくれなかったという決定的なイメージの悪さが残ります!「マクドナルド」の驚くべき回答については、次回投稿する予定です。お楽しみに♡
あと、どこのメーカーもバンズ(パン)などの商品には、ほとんど全てマーガリンやショートニングを使用している状況です。これらの店舗だけでなく、菓子パンや百貨店やスーパー、コンビニ、路面店、個人のパン屋さん、ケーキ屋さんなどでも、多くの商品にマーガリンやショートニングの表示義務がなく、知らない間に沢山のトランス脂肪酸を口にしていることになります。
みなさんが大好きなパン屋さんのパンも、有名パティシエがつくる華やかな焼菓子にもバターの代わりにマーガリンやショートニングがたっぷり使われています。表示義務がある商品の場合はもちろんのこと、表示義務がない商品の場合はお店に尋ねてみるなどして、これらマーガリンやショートニング、為体の知れない植物油脂の使用がある場合には、その食品を買わない(不買)ことから始めてみてはいかがでしょうか?
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