「いってきまーす!」
ポケットのハンカチを確認していると、玄関から次男クンの声。
・・・・と、忘れ物をしたらしく、すぐに戻ってきた。
期せずして、次男クンと一緒に家を出ることになった。
いつもはiPodで音楽を聞いている次男クンも、気を遣っているのか、耳にイヤホンはない。
大学の授業の話などをしながら、二人で自宅前の公園を抜けていく。
公園を抜けた先の、長い階段を下り切ったところに駅前の横断歩道がある。
国道246にかかった横断歩道は、歩行者用の信号がとても短い。
二人で階段を下りている途中で、信号が黄色に変わるのが見えた。
どちらともなく、階段を下りるスピードが早くなる。
次男クンは、上半身の体重を下方向にかけ、前のめりにリズミカルに一段飛ばしで下りていく。
ぼくも一段飛ばしはしているが、足元がおぼつかないため、上半身が後からついてくる後のめりな感じ。
次男クンに遅れまいと横断歩道をダッシュして、彼の背中を追いかける。
そのままの勢いで改札を抜けると、ちょうど電車が到着する気配。
次男クンがチラと振り向くと、今度は階段を二段飛ばしでホームへ駈け上がっていく。
くそ、、、ぼくも負けじと一段飛ばしで追いすがる。
目の前で閉まるドア。。。
ドアの向こうでは、次男クンが涼しい顔でVサイン。。。
なんとも、切ない別れ。。。(苦笑)