今朝、駅まで歩いていると、アスファルトの上を蝉がいた。


「踏まれんなよ」 とつぶやきかけると、聞こえたのか、羽をばたつかせ、仰向けにひっくりかえった。


あらま、、、と思いいながら、4,5メートルほど歩き、気になって振り返ると、蝉はひっくりかえったまま。


なんとなく放っておけなくて、引き返した。



腹のところに人差し指をあてがうと、手足を絡めてしがみついてきた。


そのままゆっくり持ち上げると、指の先へ向かって歩きだした。


指先から飛び立つのかと思いきや、そのままの状態のまま、駅へと向かった。


かといって、このまま電車に乗るわけにもいかず、街路樹の木に指先をくっつけた。


木の幹に蝉が移りきったところで指を離すと、蝉はぽとりと地面に落ちた。


もう7日目が近いのだろう。。。



命短し、恋せよ・・・蝉。

毎朝、8時過ぎの電車に乗る。


通勤時間のピークは過ぎているものの、途中で座れればラッキーな感じの混み具合である。


今朝も吊り革につかまっていると、前の人が降り、途中から座ることができた。


ラッキーとばかりに文庫本を広げていると、小学生のサッカーチームの一団が乗りこんできた。


体つきのわりには大きめのバッグのほかに、ボールの入ったバッグや給水機も抱えている。


腰から上の空間に余裕はあるものの、足元にはたくさんのバッグが置かれており、足の踏み場がない状態。



電車が揺れた瞬間に、一人の少年がバランスを崩した。


持っていたバッグが、ぼくの隣に座っていた50歳前後のサラリーマンの膝に当たった。


その男性はものすごい勢いでバッグを押し返し、汚れてもいない膝を手のひらで数回叩くと少年を睨んだ。


少年たちのあいだに緊張が走るのがわかった。


その少年は、小さな声で 「すいません」 と言った。



しばらくすると 「この先電車が揺れるので吊り革や手すりにおつかまりください」 とアナウンスが流れた。


少年たちは必死に吊り革や手すりに手を伸ばし、届かない子はつかまっている子の体にしがみついた。


電車が大きく左右に揺れる。


少年たちの近くで新聞を広げていた女性が、少年たちをなぎ倒し、バックの上に尻もちをついた。


その女性は、すぐに立ち上がると、何も言わずに、また新聞を読み始めた。


次の駅で少年たちは降りていった。


ぼくの隣の男性は、「やれやれ」といった風に鼻から大きな息を吐いた。

今日のお昼は、「あんかけカタヤキソバ」をいただきました。


熱々のあんにお酢をたーっぷりかけて、ハフハフしながら食べました。


一人置いた右となりのおじさんは、ものすごい勢いで麺をすすっている。


よく見ると、冷やし中華だった。


冷やし中華も食べなくはないが、どーも胡瓜がいただけない。


全体の彩りを考えてのことだとは思うのだけれど、麺の上に生の胡瓜って、、どうなのよ。。。


まぁ、酢豚の中のパイナポーよりは許せるけど。


そか、「冷やし中華 胡瓜抜き」を注文すればいいんだ。。。


などとハフハフしながら考えていたら、昔の先輩を思い出した。



その先輩は“ねぎ”がまったく食べられず、“ねぎ”を抜いてもらったり、抜けない時は箸でよけたりしていた。


ある時、その先輩と海鮮丼の専門店に入った。


ぼくは何を注文したのかは忘れてしまったが、先輩は臆することなく、こう注文した。


 「ねぎとろ丼、ねぎ抜きで」


思わず先輩を二度見したことを、覚えている。


その先輩のことを思い出したら、高校時代のことを思い出した。



部活の試合の帰り、同じ方向に帰る5,6人で中華料理屋に入った。


店員に順番に注文をしていく。


「えっと、味噌ラーメン!」「俺も味噌ラーメン」「あ、俺も味噌」「じゃあ、俺は醤油」「俺はワンタン」


次々と注文の品がみなの前に置かれていく。


「ワンタン」を頼んだ奴の前には、ワンタンだけが入った小さなお椀が置かれた。。。。。



・・・・・ おあとがよろしいようで。。。