うちの主人は韓国人とは思えない、おとなしくて細やかな性格なんです。お金も派手に使ったりしません。よく言えば堅実、早い話がケチ・・ではないな、しまり屋って感じです。
そのおかげで助かったことがありました。
ある日ガイド中の私に主人から電話が・・・
「タンシン、チプサッソ?(あなた、家買った?)」
・・・は?何の話??買ってないけど・・・
実はいつもと税金の額だか何だかが違ったそうなんです。
毎月の料金のお知らせも細かくチェックするからね。。
そして税務署に電話をかけたら
「あ~奥さんが家を買いましたから、財産が増えてるんですよ」
と言われたんだそうです。
「どこにいくらの家?」
「本人じゃないと教えないから電話してみて」
すぐしましたよ。
そうしたら場所はインチョン。。
「はあ?私は外国人ですし永住権ないし自分名義の家は法的に持てませんけど?ハンコも押したことないですよ」
なかなか納得してくれませんでしたが法律を調べたのか「エラーで処理します」
でおしまい。
ちょっと~~それだけ?すいませんもなければどうしてそうなったか調べもしないわけ???
でも気持ちが収まりません!!
「私の外国人登録番号もあってるし、個人情報が流出したかもしれないのにそのままにはできませんから、住所や住居人の連絡先を教えてください。録音しますので最初から全部話してください!!」と録音し、そのまま警察に行きました。(録音の私の韓国語の発音の悪さ!現実を知って恥ずかしかった・・・)
住所を調べてくれた明洞派出所のお巡りさんがいうには、「アパート(日本のマンション)ならば管理室に電話して警察の権限で確認できるけど、ここは単独住宅だね~直接行って確認するしかないですよ。。」ってことだったんです。
そのまま診療終了間際のアルムダウン医院に行って事の顛末を話したら「じゅんこさん、ちゅっかへよ~そんむるそんむる(おめでとう、贈り物贈り物)」と明るい室長さん。
冷静沈着な院長先生は「家は電話じゃ買えないんだけどね・・謄本、はんこ、対面で売買した覚えがなければ間違いだよ。確認してみてじゅん子さん名義になっていたら私の家だからすぐに出て行ってくれって言えるよ」と教えてくれました。
電話じゃ買えないっていうのがツボに入ってしまった私はそのあとこの話をするたびにこのフレーズを使ってます。
結局住所を主人が調べたら、新住居表示になった、昔々我が家だったところだとわかり、完全に入力ミスだということでおさまりました。
税務署のいい加減さに驚いた一件の影にもう一つの笑い話が・・・
この「家を買った事件」の1週間ほど前、ちょっとした夫婦喧嘩をしたんです。怒鳴り合うのは嫌なのでカカオトークで「今度こういうことで喧嘩になったら私が家でも買って出ていくわ」と送ったんですね。
そして税務署から「奥さんが家を買いました」と言われた主人。
まったくいい加減!!と言いながらも、税務署さん、いいタイミングじゃない~って思いにもなった私。
主人がいない時にこの裏話をしたら、オモニも娘たちも大笑いでしたよ~~。チャンチャン