ある日「ポハン市を観光して市を紹介するブログを書くツアーがあるのですが参加しませんか?」とお電話をいただきました。こういうのをファムツアーというのだそうです。
有名なブロガーさんたちがいらっしゃると聞いて私も参加させてもらいました。
清渓川広場に朝の7時に集まり、バスで延々5時間半・・・慶尚北道ですのでプサンからの方が時間短縮になりますね。
私はソウル居住ではないんだけど。
でも江原道からいらした方もいたのでホッ
市の担当の方から立派な本をいただきました。
今回は単なる物見遊山ではないのだから資料は読まなくては…と本嫌いの私もあいてる時間に読みました。
実際に九竜浦で幼少期を過ごした方々の証文がたくさんあります。
漁師として住んでいた方は全員他界してしまい、証言が残せるぎりぎりのところでの発行だったようです。
ここ九竜浦は10匹の竜が天に昇るときに9匹は昇り1匹だけ落ちてしまったという伝説からくる地名だそうで、立派な竜のオブジェが海を見下ろせる高台にありました。ちょうど日本人村の上の方になります。韓国人は高台に住み、日本人は埋め立てて自分たちの住むところを作ったのだそうです。
そこが日本人村として今も残っているわけです。
これは韓国人にも地域にもとても尽力した十河弥三郎氏の記念碑ですが、終戦後愛国青年団によって名前を消されてしまったそうです。碑を壊そうとしたのを見て、町の韓国人の老人たちがそこまですることはないだろうと、この形で残っているとガイドさんが教えてくれました。
差別やもめごとはもちろんあったそうですが、日本人村自体が壊されずに残っていること、ご老人からそういう一言が出たことを考えるとほかの地域よりは友好的な環境だったのではないだろうか…と一人安堵の想いにふけってしまいました。
だれであれ、日本人にいじめられたとか痛めつけられたとかという話を聞くと、自分がしたわけではなくても申し訳ない気持ちになってしまいますよね。
終戦の時には日本へ帰るのに、韓国人漁師が闇船で自分の船で日本まで送ってあげたりした話もあるそうです。
まず私たち日本人ブロガー一行は日本語の堪能な素敵なガイドさんの引率で日本人村へ行きました。
皆さんどこへ行ってもまず写真から・・・その姿を後ろから追っていくだけでも記事になりそうな感じがしました。